山岳遭難未満。発熱状態で北アルプス山行。

山岳遭難未満。発熱状態で北アルプス山行。

雲ノ平

山岳遭難未満の第三回は北アルプス3泊4日の山行です。道中、風邪を引き発熱状態で歩いた北アルプスの苦い記録です。

憧れの雲ノ平

雲ノ平。何と言ってもまず名前がソソります。名付けた人が凄いです。秘境中の秘境と呼ばれる雲ノ平にぜひ行ってみたい。行かなくてはならない。

雲ノ平を絡めた3泊4日のコースを思い立ったとき、折立を起点として雲ノ平を通り、水晶岳、鷲羽岳をめぐり黒部五郎岳をピストンして新穂高温泉に至る黄金ルートが閃いたのでした。

北アルプスでも西側に位置するこの山域は、登山口の利便性などから穂高や槍ヶ岳、立山や剱岳あたりに比べて登山者は少なく静かな山行が楽しめるエリアです。

それでいて絶景が楽しめるのだから山好きにはたまりません(晴れていれば)。さすがにこの頃は天気予報を見ずに臨むという暴挙はしていませんが、情熱が判断を狂わせることは多々あるのです。

山行初日。朝起きて富山駅前ホテルから出ると外は土砂降り。数日間は天気が良くないのを承知で奇跡を期待して朝を迎えたのですが、奇跡起こらず土砂降り。

そもそも体調があまり良くなかったことを思えば山行中止のフラグは立っていました。体調不良に土砂降りを加えて合わせ技一本(撤退)とすべきと思うのですが、そこは情熱は判断を狂わせる。や、もはや執着か。とにかく強行して北アルプスへと旅立ったのでした。

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下界はあんなに荒れてたのにアラ不思議、晴れてるやん。とはなりませんでした。下界も山も雲の下。雲ノ平でなく雲の下でした。終始風雨にさらされての山行はこたえます。寒いし、侘しいし、何も見えないし。

初日の雲ノ平のテント場での夜は長かった。めちゃくちゃ喉が痛くて唾液を飲み込むことができず、汚い話ですが、コップに唾液を吐き出しながら一夜を過ごしました。

2日目は少し体調がましに感じました。そこで引き返すべきでした。雲ノ平からなら、そのまま新穂高温泉まで歩くよりも引き返した方が早く下山できたはずです。

ですが、体調が少しましになったことで山行を続行してしまいます。今思えば、この状態でテント泊装備で水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、そして黒部五郎小舎までという行程をよく歩こうと思ったものです。冷静ではないですね。

3日目の朝はまだましだったので、黒部五郎岳に登ることにしました。これがいけなかったです。まる一日、テントか小舎で安静にするのが吉だったのに、またしても判断を誤り山行を強行してしまいます。

黒部五郎岳から下山して、テント場に戻ったころには明らかに熱っぽかったです。ここから三俣蓮華岳を超えて双六小屋まで歩かないといけません。

この双六小屋までの間、僕の登山史上で最遅の歩行スピードでした。緩やかな下りでさえ、休憩しながらでないと歩けない有様。

ここで体力を使い果たしたのか、双六小屋に到着したときには声が出ず、テント受付けもままなりませんでした。「あ・・・テント・・・」とかなんとか言うてました。実に怪しい人間に見えたと思います。

テントを設営して即寝です。15時間ぐらい寝たでしょうか。「治ってなかったらヤバい。」を呪文のように頭の中で唱えながら、夢かうつつか幻かよく分からん15時間を過ごしました。

最終日、下山できるほどに体力が回復していたことに感謝しながら、早々に双六小屋を後にしました。

何だかんだで当初予定していた行程をこなしたことに今でも驚いています。しかしそれは結果論であって、本来であれば、土砂降りの中の山行は中止しても良かったし、風邪を引いた時点で引き返すべきでした。

4日間、僕の体調と天候は見事にシンクロしていて、雲ノ平はおろか水晶岳も鷲羽岳も黒部五郎岳もなんだか良く分かりませんでした。残っている写真の少なさから僕の不調と天候の悪さがうかがい知れます。

もしものときの山岳保険jROについてはこちら。

教訓

  • 直前の天気予報はさすがに当たる
  • 時として情熱は身を滅ぼす!

今回の山行ルート



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