画角を計算できるツール。山岳写真の参考に!

画角を計算できるツール。山岳写真の参考に!

センサーサイズと画角

山に持って行くレンズの選択は悩ましいものです。色々なシチュエーションに対応できてなおかつ品質を求めるなら広角から望遠まですべて単焦点で揃えるしかありません。

ただ、それができる気力と体力と財力とに恵まれている人はそういないので、何かを妥協して持参するレンズを決めることになります。

ですがもし、これから行こうとしている山、場所から撮影したい景色のイメージがある程度かたまっているなら持参するレンズを絞ることができます。とにかく大パノラマを収めたいなら広角、岩肌の重厚感を強調したければある望遠、など。

あらかじめ必要な画角が分かっておけば、必要なカメラシステムもおのずと決まってくるというもの。という訳で今回は画角を調べましょうというお話。

画角を計算して地図上にそのエリアを図示するツールを作成しました。さらに百名山の山頂からの画角を表示することもできます。御託はいいのでさっさと計算したいという方はページの下に移動下さいな。

そもそも画角とは何?

画角とは、カメラで撮影したときに写すことができる被写体の範囲のことです。画角が広ければ広い範囲を撮影することができますが、その分、個々の被写体は小さくなります。

逆に画角が狭ければ狭い範囲しか撮影できませんが、その分、被写体を大きく写すことができます。

一般的に広い範囲を撮影できるレンズを広角レンズ、狭い範囲で遠くを撮影できるレンズを望遠レンズと呼び、広角レンズは被写界深度が深く、望遠レンズは被写界深度が浅くなります。

被写界深度についてはボケを操る!被写界深度計算表で詳しく書いていますのでよろしければご参考に。

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画角を決定する要素

画角を決定する要素は2つです。一つはレンズの焦点距離、もう一つはカメラ本体のイメージセンサのサイズです。

レンズの焦点距離が長いほど画角は狭くなり、焦点距離が短いほど画角は広くなる関係性があり、レンズには、焦点距離が固定の単焦点レンズと焦点距離が可変のズームレンズがあります。

レンズによって画角が変化するのは何となくイメージし易いですが、実はカメラ本体のイメージセンサのサイズによっても画角が変化します。

下の2つの画像はイメージセンサのサイズによって画角が変化するのを示したものになります。被写体からの光がレンズの中心を通りイメージセンサに到達するとき、センササイズが大きい方が、より広い範囲の光を受光することができます。
画角・広い

一方でイメージセンサのサイズが小さいと受光できる被写体の範囲が小さくなります。言い方を変えると、狭い範囲をより大きく移すことができます。

画角・狭い

代表的なイメージセンサといえば、フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズあたりが挙げられます。例えば焦点距離が18mmのとき、フルサイズの水平画角は90度になりますが、APS-Cだと66度、マイクロフォーサーズだと51.3度まで狭くなります。

以上から、画角を確認するときは、カメラの焦点距離だけでなくイメージセンサのサイズも重要だということが分かります。

ちなみにAPS-Cのイメージセンササイズは非常に細かく細分化されていて、同じメーカーでも複数サイズあって訳がわかりません。ウィキペディアにまとめられていましたので、細かい数値が知りたい方はどうぞ。

ちなみに、イメージセンササイズと被写界深度(ボケ)の関係性についてはこちらのページで詳しくまとめています。

また、フルサイズ機にはイメージセンサーサイズを変えることができるクロップ機能なるものが搭載されていたりします。これを使うとフルサイズ機でありながら、APS-Cの画角で撮影することができます。クロップ撮影に関してはこちら。

画角の計算

画角は以下の数式の通り、レンズの焦点距離とイメージセンサのセンササイズから求めることができます。

$$水平画角 = 2 ✕ atan(\frac{水平イメージセンサーサイズ}{2 ✕ 焦点距離})$$

という訳で、この数式を用いて画角を計算するツールを作成してみました。

センサーサイズはプルダウンから選択する他、手入力で任意に設定もできます。計算ボタンを押すと画角が計算されるとともに、地図上に画角ラインが表示されます。画角範囲の回転のバーをスライドさせることで画角ラインが回転します。「山名」から百名山の山頂地点を選択することもできます。

写真と地図の画角を比較してみる

実際に撮影した写真と画角を描画した地図を比較してみました。前穂高とその北尾根を北穂高のテント場辺りから撮影しました。

カメラはニコンのD7000、イメージセンサはAPS-Cで、このときの焦点距離は38mmです。この条件で計算すると水平画角は34.2度でした。

計算後に地図の中心位置を北穂高山頂付近に移動させ、画角ライン回転させました。いかがでしょうか。地図の画角ラインと写真の画角が一致しているのが分かります。

撮影ポイントと被写体が決まっていれば、上記のツールを使って必要な画角を求めることができます。あらかじめ画角を把握しておくことで機材の選定にも役立つのではないでしょうか。

前穂高マップ・焦点距離38mm
前穂高・焦点距離38mm

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補足情報として、山でご来光の写真を撮りたい場合、日の出、日の入り時刻とその方角を知っておくと何かと便利かと思います。以下のページのツールを使うと簡単に求めることができます。是非ご利用下さい。

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