【ニコンCapture NX-D】トーンを調整して鮮やかに加工しよう。

【ニコンCapture NX-D】トーンを調整して鮮やかに加工しよう。

奈良公園・調整後

ニコンCapture NX-Dの使い方の第2回目となります。1回目はCapture NX-Dの機能の概要の紹介をしましたが、今回からは具体的な機能についての紹介です。今回は基本的でなおかつ簡単に写真を印象的なものに変えることができるトーンの調整についてです。実際に加工を行いながら紹介しますので、効果のほどを確認して頂ければ。

具体例として下の奈良公園の写真で加工していきたいと思います。この日は天気が良く、青空と雲、お堂と池がすごく鮮やかで綺麗でした。ですが、雲のもこもことしたディテールを残そうとしたあまり、全体的にすごく暗い写真になってしまいました。これを、トップの画像のように補正していきたいと思います。
奈良公園・加工前

トーンとは?

トーンとは日本語で調子のことです。Caputre NX-Dでは色を扱っていますので色の調子、つまり色調のことになります。Capure NX-Dには色調をコントロールできるパラメータが大きく3つ存在します。明るさコントラスト色の濃さ(彩度)です。

Capure NX-Dではそれぞれについてバーをスライドすることで調整することができます。
トーン

明るさ

明るさとは、その名の通り画像の明るさのことで、明るさをあげると画像が明るくなります。…なんか当たり前すぎで書いてて恥ずかしいです。動きとしてはイメージしやすいパラメータかと思います。明るさは露出設定が暗すぎた場合に適正な明るさにするときに良く調整するパラメータです。

以下が明るさを-100から+100まで20ずつ段階的に変化させた画像です。画像下の番号をクリックすると画像が変化します。

  • 明るさ-100
  • 明るさ-80
  • 明るさ-60
  • 明るさ-40
  • 明るさ-20
  • 明るさ0
  • 明るさ+20
  • 明るさ+40
  • 明るさ+60
  • 明るさ+80
  • 明るさ+100

Capture NX-Dでは様々な方法で明るさを調整することができます。

加工時の注意点

色の飽和に注意する

ここで注意点です。全ての画像補正に言えることですが、補正には限界があります。白飛びや黒つぶれに代表される、いわゆる色が飽和するというやつです。

デジタル画像では色をRGBそれぞれを0から255の数値で表します。ある画素の色が0か255になっていた場合、その画素の色が飽和していることになります。

上の画像で極端に明るくしてみて下さい。すると、池や木々の影の部分は明るくなりましたが、雲のディテールが無くなり真っ白になってしまいました。
■明るさ調整前
nx-d-明るさ調整前
■明るさ調整後
nx-d-明るさ調整後

このような飽和状態の確認方法として有効なのがヒストグラムです。上の2枚の画像の右上にヒストグラムが表示されています。これを拡大してみました。左が調整前、右が調整後です。

グラフの左端が真っ黒(デジタル値0)、右端が真っ白(デジタル値255)を示しており、ここにデータ達していると飽和していることになります。

調整前の写真はヒストグラムの右端にグラフが達していませんが、調整後は右端まで達しているのがわかります。これ以上、明るくできな限界値に達しているということです。

逆に極端に暗くしすぎると真っ黒になってしまいます。

画質の劣化に注意する

さらに注意点。明るさ調整後のヒストグラムに注目してください。よくよく見ると、元画像にはない、ギザギザが発生しています。

これは明るさを上げた際に本来、なだらかに色味が変化していたところが、イビツになっていることを示しめしています。

要は画像が劣化したということです。ですが一方で、たとえ劣化していても見た目で分からなければ問題無いとも言えます。

このあたりは画像を確認しながら許容範囲をっ確認して下さい。いずれにせよ、色調補正と画質低下はセットと理解しておくのが良です。

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暗いところだけ明るくすることができる

飽和を避けての調整を行うと、明るさはそれほど上げられません。10ぐらいでヒストグラム上では飽和し始めていることがわかります。これ以上、明るさを挙げると雲の白飛びが顕著になってしまいます。
nx-d明るさ10

とりあえず明るさ10程度にとどめておけば、空は良い感じの明るさを保っていますが、それ以外の木々や池は依然として暗いままです。でも、これ以上明るさを挙げると雲が白飛びしてしまいます。さて、どうしましょう・・・。

実は、Capure NX-Dには暗いところだけ明るくすることができる機能があります。メニュー画面の棒グラフのようなアイコンをクリックすると、トーン(ディテール)というパラメータ調整ウィンドウが表示されます。

この中のシャドーというパラメータを調整することで、暗い部分のみ明るくすることができます。
トーン・ディテール

空の明るさに対して前景が暗いので、空の明るさは維持したまま前景だけを明るくするイメージです。

では実際に調整してみましょう。まだまだ暗いので思い切ってシャドーを70まで上げてみました。いかがでしょうか?薄暗かった木々やお堂、池がかなり明るくなりました。
nx-d暗いところを明るく
明るくはなりましたが、何だが木々がくすんで見えますね。そしてメリハリも不足している気もします。

今回はここまでです。次回はくすみとメリハリのなさを解消するために、彩度とコントラストを調整していきたいと思います。

すべてを明るく出来るわけではない

暗いところだけを明るくできる優れものの機能ですが、すべてを明るく出来る訳ではありません。例えば、もともと黒つぶれしている画像はどれだけシャドーを上げても暗いままです。

以下の画像の左が元画像、右がシャドーを+100まで上げた画像です。シャドーを上げても黒ベタ部は何も変わっていないことが分かります。

あくまで色情報が失われていない画素に対して使える機能であることを覚えておいて下さい。

明るくするエリアを指定できない

注意すべき点その2。「シャドー」では、明るくするエリアをユーザーが指定することができません。

今回は前景全体を明るくしたかったのでこちらの要求にハマりましたが、例えば「池だけ明るくして木々は暗いままにしたい」場合、うまく処理することができません。

その様な処理をしたい場合はCapture NX-Dよりも、フォトショップやペイントショップの領域指定して処理することができるソフトの方が向いています。

ただ、もうちょっとルーズな形で領域を指定して処理を行う方法があります。局所的に処理したい場合はカラーコントロールポイントという便利機能があります。

2018年11月に追加された新機能で、非常に有用です。詳細な使い方は以下にまとめています。

参考の書籍

Capture NX-Dについて書かれた本はあまりないのですが、基本的な操作はこちらに参考になります。

カメラのしくみについて書かれた本って意外と少ないですが、この「カメラとレンズのしくみがわかる光学入門」はイラストがたくさんあって分かりやすいです。

が、かわいいイラストに騙されてはいけません。書いていることはけっこう専門的です。

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Capture NX-Dで限界を感じたときは

Capture NX-Dは無料の割に扱いやすくおすすめのソフトです。が、使い込んでいくうちに「もっとこんな機能があればいいのに」と想いが湧いてきました。

レタッチに慣れてくるとアイデアも湧いてきてやりたいことも増えてきます。

でも機能がなくて残念に思うこと。それは集約すると以下の3つです。

①.選択範囲を指定しての部分補正ができない
②.ディテールの強調処理が充実していない
③.フィルターやレイヤー機能がない

もし僕と同じようなことを感じている方がいましたら、Capture NX-Dでは荷が重いです。Photoshopを使うことをおススメします。

以下の記事で上記の①②③について具体的にまとめています。参考にしてみて下さい。

Photoshopは月額980円かかってしまいますが、Lightroomも使えるようになるのでお得です。試しに使ってみてはいかがでしょうか。

ちなみに、amazon等からでも購入できますが、上の公式HPからの方が圧倒的に安価です。

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