Capture NX-Dで明るさを調整する6つの方法。

Capture NX-Dで明るさを調整する6つの方法。

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今回はニコンCapture NX-Dの「明るさ」に着目して書きたいと思います。Capture NX-Dで明るさを調整する方法あ一つではありません。少なくとも6つもあります。

明るくするか暗くするの調整しか無いのに、なぜ6つも方法があるのか。その6つの方法で明るさを調整すると、写真はどのように変化するのかを動画を交えてご紹介したいと思います。

6つの方法

明るさを調整する6つの方法(パラメータ)は目次の6つです。いずれもメニューから簡単に操作できるものですが、その機能はすべて違っています。個々の機能を理解しないと思ったような結果を得ることができません。

今回は効果を分かりやすくするために、あらかじめ彩度を0にした明暗情報のみの写真を用意しました。6つのパラメータをそれぞれ段階的に変化させたときに、写真の明暗がどのように変わるのか。

今回用いるベース写真
ベース画像
そして、重要なのがヒストグラムの挙動です。画面右上にあるヒストグラムがどのように変化するのかに着目して下さい。その変化を見ることで、6つのパラメータがどのように明るさをコントロールしているのかが理解できます。

ヒストグラムに関してはこちら。

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①トーン・明るさ

まずは「トーン・明るさ」です。その名称からして、明るさを調整するのに最も適したパラメータと思われますが、その挙動はどうでしょうか。ベース写真の明るさを0から100まで10ずつ上昇させたときの動画が以下です。

パラメータを上昇させるに従い、写真の明部がどんどん明るくなっていきますが、暗部はそれほど変化していないように見えます。どうやら、写真全体を一様に明るくするのではなく、主に明部をより明るくするパラメータであることが分かります。

それはヒストグラムを見れば一目瞭然。ヒストグラムの最も暗部(左端)は固定されたまま、明部(右側)の方が、どんどん右に移動していっているのが分かります。これは、コントラストが強くなっていると言うこともできます。

トーン・明るさの挙動
トーン・明るさ

②トーン・コントラスト

続いてはコントラストです。コントラストとは明暗の差のことで、このパラメータを高くすると明暗の差が大きくなります。

コントラストの調整についての説明はこちら。

先程の明るさと異なる点は、明るさは明部のみ、変化するのに対し、コントラストは明部、暗部両方が変化します。明るいところはより明るく、くらいところはより暗く。

人物の影がより暗く、光が当たっているところがより明るくなっているのがわかります。

ヒストグラム的には、山を上から押しつぶして左右に広がるような動きをします。今回の写真はどちらかというとアンダー気味のため、コントラストを上げると黒潰れが目立つようになります。

これを避けるには、後で解説するEV値を高めにしておいてコントラストを上げると、ダイナミックレンジが広がり、階調豊かな写真になります。

トーン・コントラストの挙動
トーン・コントラスト

③トーン(ディテール)・シャドー

シャドーは暗部を明るく持ち上げるときに使います。パラメータを上げるに従い、人物の影がだんだん明るくなっていくのが分かります。一方で、ヒストグラムを見ても分かる通り、明部はあまり変化がありません。

このパラメータを上げると、明部は変化せず、暗部が明るくなる動きをします。

黒つぶれした箇所の回復には役立ち重宝しますが、コントラストが低下してメリハリが無くなる可能性もあるのでやり過ぎには注意です。

やり過ぎの例はこちら。室生寺の暗部を持ち上げすぎてメリハリが無くなってしまっています。

 

トーン(ディテール)・シャドーの挙動

トーン(ディテール)・シャドー

④トーン(ディテール)・D-ライティングHS

dライティングHSは特殊な動きをします。その他のパラメータは数値を大きくすれば、比例的にその傾向がより強調されますが、DライティングHSだけは違います。

以下がベース写真です。
ベース写真

DライティングHSを0から1にすると
dライティング1

DライティングHSを50にすると
dライティング50

以上から、DライティングHSとは、0から1にすることで、ダイナミックレンジを拡張(明暗の幅が広がる)し、そこから数値を上げるに従って暗部が持ち上げられ、明るくコントラストが低下していくことが分かります。

今回の写真では50まで上げてもそれほど違和感はありませんが、絵柄によっては思い切り不自然になります。おそらく0を1にすることはあっても、そこから値を大きくする使い方はあまりしないと思います。

トーン(ディテール)・D-ライティングHSの挙動
トーン(ディテール)・D-ライティングHS

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⑤EV値

EV値とは露出のことです。唯一、撮影前にも調整できる、イメージしやすいパラメータかと思います。

では、前述した明るさとは何が違うのでしょうか?それはヒストグラムを見れば良く分かります。

明るさは、最暗部は固定のまま、もともと明るい画素ほどより明るくなってコントラストも強くなる動きをしていました。

対してEV値は、ヒストグラムの山の形状はおよそ維持したまま、全体が明るい方向へ移動していきます。コントラストは変化しません。

なので、暗部はそのまま維持しつつ、明暗を強調しながらも明るくしたい場合は明るさ、コントラストは崩さずに全体的に明暗を変えたい場合はEV値の調整が適していると言えます。

EV値の挙動
EV値

⑥ガンマ

最後に、一番イメージしづらいパラメータであるガンマです。ガンマはLCHエディターの明度(マスターモード)から調整することができます。ガンマ値を大きくすると、トーンカーブが山なりに変化していき、それに伴い明るさが増します

ヒストグラムの動きを見て下さい。さっき見たのに似てますね。ガンマとは中間調の明暗をコントロールするパラメータで、今回のようにハイライト、シャドーがない写真だと、EV値の調整と似たような動きになります。

逆にハイライトやシャドーを含んだ写真の場合、真っ白、真っ黒は維持されたまま、中間調の明るさだけが変化します。

 

ガンマの挙動
ガンマ

その他

以上6つが代表的なパラメータですが、より自由度の高い調整機能としてトーンカーブがあります。トーンカーブを使えば上記パラメータ以上に自由に明暗をコントロールできますが、自由度が高い分、使いこなすのが難しいかもしれません。

他には、6つパラメータおよびトーンカーブはいずれも写真全体に対して適用するものでしたが、局所的に明るさをコントロールする方法としてカラーコントロールポイントがあります。

これらの挙動を把握しておくことで、より効果的な加工を施すことができるようになると思います。ぜひ自分で色々と触ってみて下さい。

参考
Caputre NX-Dについて書かれた本はあまりないのですが、基本的な操作はこちらに参考になります。ただ、カラーコントロールポイントに関しては未掲載です。

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