大雪山登山。旭岳から層雲峡に抜ける縦走路のルートガイド。

大雪山登山。旭岳から層雲峡に抜ける縦走路のルートガイド。

今回は大雪山登山のご紹介です。アイヌ語での呼び名は「ヌタクカムウシュウペ」。「神々の遊ぶ庭」というRPGの後半で登場しそうな名で有名ですが、実は「熊がたくさんいるところ」って説も。

今回ご紹介するのは、大雪山の主峰・旭岳を登り、北鎮岳、黒岳を経て層雲峡に下る1泊2日の縦走ルートのご紹介です。時期は9月下旬ですでに雪山。天候が安定していれば雪原の縦走が楽しめるオススメルートです。

旭岳の登山口・旭岳ロープウェイへのアクセス方法

旭岳の登山スタート地点である姿見駅まではロープウェイを使います。乗り場の旭岳温泉には旭川駅もしくは旭川空港からバスでアクセスできます。道外からアクセスする場合は飛行機で新千歳空港か旭川空港へ。

札幌駅、札幌空港から旭川駅、旭川駅から旭岳温泉、旭川空港から旭岳間をバスが運行しています。

旭川駅、旭川空港から旭岳ロープウェイまでの所要時間とバス料金は以下の通り。

旭川駅~旭岳ロープウェイ  : 1時間40分 1,430 円
旭川空港~旭岳ロープウェイ : 1時間   1,000 円

バスの詳細情報は東川町の公式HPをご確認下さいな。

大雪山へのアクセス
大雪山へのアクセス
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旭岳ロープウェイ

旭岳ロープウェイは旭岳温泉から登山の出発点である姿見駅の標高差500mを結んでいます。麓は旭岳温泉として知られ、何件かの温泉があるし、旭岳青少年野営場というキャンプ場もあります。

旭岳ロープウェイには大きめの駐車場も備えているのでピストン登山には便利です。

大雪山のルート図

旭岳温泉からロープウェイに乗り姿見駅へ。そこから旭岳、北鎮岳、黒岳を経て層雲峡へ下るルートのルート図です。ルート断面図を見ても、始めにぐぐっと高度を上げてるのが分かる通り、全行程の中で始めの旭岳を登るところが体力的にもっともキツいところです。

旭岳に登り切ってしまえば以降は全体的に下り調子ではありますが、地味にアップダウンが続きます。

今回のルートは登山開始から下山まで終始見晴らしが良いので、上がったテンションで乗り切りましょう。

コースタイム

コースタイムは2日間で8時間5分でそう長くはありません。2日目のコースタイムが1時間10分なので、正直、1日でも歩けます。

ですが、日帰り登山か山で一夜を過ごすのかはその経験の深みが大きく違います。時間が許すならあえて山で1泊することをオススメします。

1日目 コースタイム:6:55
姿見駅 -(2:50)→ 旭岳山頂 -(1:00)→ 間宮岳分岐 -(1:10)→ 北鎮岳-(1:30)→ 黒岳石室 -(0:15)→ 桂月岳 -(0:10)→ 黒岳石室

2日目 コースタイム:1:10
黒岳石室-(1:10)→ 七合目登山事務所(リフト乗り場)

2日間合計コースタイム:8:05

大雪山の体力的難易度・ルート定数

今回のルートのルート定数は30.4。それほど高くありません。天候が安定してさえいれば、道中危険な箇所も無いので安心して歩けるルートです。

見通しがきくルートですが、道が不明瞭なところもあって、ガスっていたり吹雪いていたりするとルートファインディングに苦労しそう。

ちなみに、同程度の体力度の山としては、瑞牆山荘から登る金峰山(ルート定数30.1)です。金峰山も頑張れば日帰りも可能な山の一つです。

ルート定数
ルート定数

百名山のグレーディングやルート定数についてはこちら。

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おすすめ行動食・えいようかん

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単純な100gあたりの糖質量であれば、飴の方が多いのですが、飴を100g食べるのはけっこう大変ですしかさばります。その点、えいようかんはコンパクトで◎。

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ちなみに、以下のページでおすすめの行動食10選をご紹介しています。

大雪山(旭岳)山頂の月ごとの平均気温

大雪山の最高峰、旭岳山頂の月ごとの平均気温、最高気温、最低気温をまとめました。

 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
最高-15.7-16.7-13.3-62.17.911.610.760-7.5-13.4
平均-18.9-18.6-15.2-8.1-2.14.18.58.63.2-2.4-9.4-15.3
最低-25.1-20.7-18.7-11.1-6.8-2.244.7-0.5-6.6-13.4-20.3

利尻山のページでも同じことを書きましたが、北海道の山を登るときの心づもりとして、気候的には中部山岳の3000m級の山の同等の厳しさがあります。

最高峰の旭岳は標高2291mで百名山の中ではそれほど高くありませんが、山頂の気温は8月でも10度に達しません。気候的に安心して登れるのは7月8月ぐらいで、その前後の月は雪を想定する必要があります。

掲載している写真は9月20日ですが完全に雪山です。アイゼン必携。中部山岳の3000m級を想定と書きましたが、それ以上かも。9月下旬の槍ヶ岳にこれほど雪はありません。

ガイドブックなどを見ると、登山適期は6月下旬から9月下旬とかかれていますが、積雪の心配なく登れる期間という意味では9月上旬までかもしれません。

※上記の表は、国土交通省が平成24年に作成したデータを元に算出しています。エリアごとの平均標高と平均気温に対し、標高100m上昇するごとに気温が0.6度低下する前提で求めたあくまでも推定値です。

大雪山のルートガイド

1日目:姿見駅~黒岳石室

1日目はロープウェイで姿見駅まで上がり登山スタートです。ロープウェイからの眺めも良く、これからの登山の期待値を上げてくれます。

ロープウェイからの眺め
ロープウェイからの眺め

ここから旭岳石室あたりまではなだらかな散策エリアになっていて登山者ではない観光客も多いです。

目の前にズドンと大きな麓から火山ガスを吹いている旭岳が見えます。

旭岳
旭岳

旭岳石室をすぎると傾斜がキツくなり、その分ぐんぐん高度を上げて行きます。このパノラマ感は素晴らしいです。

旭岳の尾根
旭岳の尾根

大雪山は9月下旬でも雪山でした。危険な箇所はありませんがアイゼン必着です。

旭岳の登り
旭岳の登り

眼下には登ってきた尾根と姿見ノ池が。

旭岳の尾根と姿見ノ池
旭岳の尾根と姿見ノ池

登り始めてから3時間弱で旭岳山頂です。東側にはこれから歩く縦走路とその先の北鎮岳が一望できます。旭岳から下りが結構急なのでご注意を。

旭岳からの眺め
旭岳からの眺め

裏旭キャンプ場指定地の脇の抜け、間宮岳分岐から北鎮岳麓まで、なだらかな稜線歩きが続きます。盆地状になっていてお鉢平側の崖は迫力あります。

お鉢平の縁の稜線
お鉢平の縁の稜線

荒々しい海老のしっぽ。9月でも北海道は舐めてはいけません。晴れている日に登りましょう。

えびのしっぽ
えびのしっぽ

登り始めてから約5時間で北鎮岳に到着。ここから眺めるお鉢平の眺めは抜群。今回のルート屈指の撮影ポイントですが、写真ではいまいち大パノラマ感が伝わらないのが残念です。僕が撮るの下手なだけですが・・・

北鎮岳からの眺め
北鎮岳からの眺め

ここから先は下り調子。1時間半で黒岳石室に到着です。今回のルートで唯一の山小屋で、テント場もあります。ここから往復で30分程度で桂月岳がありますので余力があれば是非。

黒岳石室
黒岳石室と桂月岳
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2日目:黒岳石室~層雲峡

二日目の行程は楽ちんです。黒岳石室から20分程度で黒岳山頂です。黒岳は下山口である層雲峡から黒岳ロープウェイ+徒歩2時間で登ることができます。

黒岳
黒岳

黒岳を過ぎると下って1時間10分で七合目登山事務所に到着。お疲れさまでした。ここからはリフトを使って層雲峡まで下りましょう。

黒岳リフト
黒岳リフト

山小屋・テント場情報

黒岳石室のテント場
黒岳石室のテント場

今回ご紹介したルートには山小屋・テント場がほぼありません。管理人在中でトイレを備えているのは黒岳石室のみとなります。

裏旭キャンプ指定地も通過しましたが雪に埋もれて何も分かりませんでした。大雪山系はもう少し山小屋テント場が充実してたらいいのにと思うのですが、雪深い北海道は難しいのでしょうか・・・?

山小屋/テント場収容人数テント張風呂営業開始営業終了
黒岳石室150約206月下旬9月下旬
裏旭キャンプ指定地

冒頭にも書きましたが、旭岳ロープウェイ側からのピストン登山であれば、麓の旭岳青少年野営場にテントを張るのも良いかもしれません。

なお、下山口の層雲峡も層雲峡温泉と呼ばれていて温泉施設が何件かあります。

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