ダウンとフリース。その機能を理解して着こなそう。

ダウンとフリース。その機能を理解して着こなそう。

ダウンジャケット

山で寒さをどうしのぐかは非常に重要です。と言うか死活問題にすらなり得ます。防寒着と言えばダウンかフリースですが、初めて防寒着を買うとき、どちらにすべきか迷いますね。今回はダウンとフリースをいろいろな視点で比較してその特徴をご紹介します。

今回は僕が普段、山に持参しているダウンとフリースを比較していきたいと思います。そしてこの比較結果から、登山の装備や購入すべき防寒着の参考にして頂ければと思います。

同じ体積の防寒着を比較する

まず比較するにあたり、二者があまりにもグレードが異なるものだったら比較の意味がないです。これから比較していく項目のどれかをそろえた上で、それ以外の項目を比較していく必要があります。今回はおよそ同じ体積のものを比較することにしました。
ダウンジャケット
ダウンはノースフェイスのSUMMIT SERIESと呼ばれるダウンです、数年前のダウンなので現在は販売しておらず、正確な金額が分からず申し訳ないのですが、当時35000円程度だったと記憶しています。
フリース
対するフリースはマムートのフリースで、これもダウンと近い時期に購入したものです。値段は25000円程度だったと思います。

まず、ダウン専用の袋にダウンとフリースを詰め込んでみました。ダウンはそれ専用なので当然ながら入ります。
ダウン収納
次にフリースを詰め込んでみたところ、どうにか入れることができました。ですが、ダウンに比べて余裕はありません。
フリース収納
以上、おおよそ同じ体積という土俵のもと、両者を比較して行こうと思います。

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値段

すでに書いた通り、ダウンは約35000円、フリースは約25000円程度だったと記憶しています。正確な金額を把握せずに比較とはこれ如何に!!です。すみません。とりあえず、ダウンの方が高価な分、フリースの方が勝っているということになります。

アウトドアブランド各社のダウンジャケットの価格をまとめた記事はこちら。

登山道具の値段についてはこちらで計算できます。

重さ

次に重さですが、ダウンは318gでした。対してフリースは514gで、196gダウンが軽いという結果でしたので、重さはダウンの方が勝っています。

登山道具の重さに関してはこちらで計算することができます。

暖かさ

これは客観的に示すことが難しく、感覚的にならざるを得ないのですが、僕が着た感じではダウンの方が暖かいと思います。

膨らんだ状態のダウンの方がボリュームがありますし、確実に言えるのは、あくまでこのダウンについてはですが、フードがあるのでそれを被れば首、頭まわりは確実にフリースより暖かいです。

丈夫さ

これはフリースに軍配が上がります。フリースが丈夫というより、ダウンが繊細ですね。触ってみれば分かりますが、表面は薄いテロテロしたナイロン製の素材で鋭利なもので引っ掻くと簡単に裂けてアウトです。

そうでなくても、長年使用していると小さな穴が空いて中の羽毛が飛び出してきます。
羽毛の流出
放置しているとそこからどんどん流出するので、リペアシートで塞ぐようにして下さい。僕はこのシートをダウンの内側に何カ所も貼っています。

数年経過してその間に何度も洗濯もしていますが、剥がれたものはおろか、はがれそうになったものもありません。非常に優秀なシートだと思います。シートを貼るときのポイントは、円状に切って角を無くし、剥がれにくくすることです。

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防水性

羽毛のボリュームで保温性を保つ構造上、ダウンが水に弱いことは間違いありません。雨などの外部からの湿気だけでなく発汗によって羽毛が収縮してしまい、保温性が損なわれる可能性は大いにあります。

そしていったん濡れたときに保温性の低下はダウンの方が顕著です。フリースが必ずしも高い防水性を備えている訳ではありませんが、濡れたときのダメージはダウンよりも低いことは確かです。

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洗濯のし易さ

最後は洗濯のし易さ。これはフリースに軍配が上がります。今回比較対象にしているフリースの禁止事項は「漂白剤の使用」「ドライクリーニング」「アイロンの使用」です。

一般の衣類と一緒に普通の洗剤を使って洗濯機での洗濯、そして脱水、乾燥機も使用することができます。

対して、ダウンジャケットの洗濯における禁止、制限事項は以下の通り。かなり気を使います。

「洗濯の液温は30度を限度として手洗いを推奨」「塩素系、酸素系の漂白剤の使用」「アイロンの使用」「石油系溶剤によるドライクリーニングはOK」「絞りは弱めに」「日陰の吊り干し推奨」

洗濯機が使えないのが痛いです。ドラム式ならまだ良いのですが、縦型で洗濯すると確実にダウンが痛みます。よって、洗濯のし易さについてはフリースの方が明らかに扱いやすいのでフリースの勝ち。

ダウンジャケットの洗濯の仕方についてはこちらでまとめています。

性能比較のまとめ

以上の比較項目を表にまとめてみました。体積は圧縮すればさらに小さくできるダウンの方が勝っていると考えました。価格は今回比較したものに限らず、一般的にダウンの方が高価な印象です。

 ダウンフリース理由
体積ダウンの方が余裕あり
価格フリースの方が約10000円安い
重さダウンの方が196g軽い
暖かさ僕の主観
丈夫さダウンの方が素材が弱い
防水性羽毛は水に弱い
洗濯のし易さダウンは制限事項が多い

今回の比較で分かるように、一概にどちらが良いと言えるものではありません。どのようなシチュエーションで使うかによってもどちらを選ぶべきかは変わります。

例えば行動中は冬でも汗をかくので水に弱いダウンよりもフリースの方がよいでしょう。テントで過ごす場合なら、フードもあるダウンの方が暖かいかもしれません。

暖かさなのか丈夫さなのか重さなのかどういうシチュエーションなのか。自分が何を求めているかを考えた上で購入するようにすれば失敗は少ないのではないでしょうか。

ダウンはジャケットだけでなく、ズボンやシューズもあります。特に下半身が冷える方にはオススメです。

行動中の着用ではなく山小屋やテント場で過ごす用としての防寒着ならユニクロで安価に揃えることもできます。

もし仮に山に持って行くのはダウンかフリースどちらかだけと言われれば僕が選ぶのはフリースです。

なぜかと言うと、フリースの方が扱いやすいから。

水に濡れると保温性が著しく低下する、破けやすいというデメリットがあるダウンは、行動中にアウターとして着るのはリスクがあります。僕、よく岩とかで服こすりますし。

補足:ダウンとフリースの重ね着

ダウンとフリースの両方を山に持って行く人も多いと思います。冷え込む夜は両方を着て過ごすこともあるかと思います。

では、ダウンとフリースを重ね着するとき、どの順番で着るべきなのでしょうか?

ダウンは膨張して羽毛の間に暖かい空気を逃がさないことで保温します。潰れてしまうと保温性能を発揮できません。なので、膨らんだダウンで保温し、暖かくなった空気を極力逃がさないようフリースでシャットアウトするのがベストと考えられます。

実際のところは、ダウンとフリースのサイズ感によって変わるかと思います。フリースがタイトでダウンがゆったりだと、フリースを下に着る方が良いでしょう。

どちらかというとダウンの方がゆったりめでフリースの方がタイトなのではないでしょうか。そうなるとフリースが下でダウンが上。僕はずっとそうしていました。一度、自分が持っているダウンとフリースのサイズを確認してみて下さい。

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