絞るとボケづらくなるのは何故なのかを直感的に説明しよう

絞るとボケづらくなるのは何故なのかを直感的に説明しよう

男体山

絞り(F値)と被写界深度(ボケ)の関係については、以前簡単に計算できるツールをご紹介しました。

なぜ、またあらためてこのテーマで書くかというと、絞りを絞るとボケづらくなるのは何故かを明快に説明したいと思ったからです。

以前の記事では、「計算式はこうなってます。式に当てはめるとF値が小さい方がボケるでしょ」てな語り口で、計算結果を水戸黄門の印籠のように使うことで煙に巻いたようになってしまいました。今回は計算式は使わずに直感的になぜボケるのか説明しようと思います。

ピントが合った状態

まずは、ピントが合った状態を図にしてみました。

ピントOK

被写体(小さな赤丸)からの光がレンズを通過し、イメージセンサー上で一点で結像した状態。この、最も画像がシャープに写るのがピントが合った状態です。

ピントが合っていない状態

次に被写体(小さな赤丸)をレンズから遠ざけます。ピントを取り直さなければ結像する位置もずれていき、イメージセンサーにはボケた像が写ります。

ピントNG

このことから、被写体をレンズから遠ざけるほどイメージセンサー上の像はさらに大きくボケることが分かります。

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絞りを絞る(F値を下げる)とどうなるのか

被写体をレンズから遠ざけて、イメージセンサー上の像がボケた状態で、絞りを絞った画像が以下です。

絞り

絞りを絞る(F値を下げる)とは、レンズに入射する光の量を少なくすることです。よって、レンズの中心を通る光だけがイメージセンサーに到達します。

すると、絞りを絞ることでレンズを通過する光の幅が狭くなるため、イメージセンサー上に結像する像も小さくなります。すなわち、ボケが小さくなるということです。

極端に絞ったカメラ

以上の図から絞りを絞るほど、レンズを通過する光が制限され、ボケが小さくなることが分かります。スマホのカメラで撮影したとき、ボケづらく被写体全体にピントが合ったように感じたことがあるかと思います。

それは、スマホのカメラはレンズが小さく、言わば一眼カメラで常に絞りを絞った状態で撮影しているようなものなのでボケづらいという特徴があります。

そして、絞りを極限まで絞ったカメラがピンホールカメラですピンホールカメラはレンズを通ることができる光の幅が極端に狭いため、被写体が移動してもそれによるピントのズレがほぼ生じません。シーン全体にピントが合った(ように見える)写真を撮ることができます。

ピンホール

以上、なぜ絞るとボケづらくなるのかを直感的に説明してみました。いかがでしたでしょうか。ちなみに、被写界深度(ボケ)に関する記事はこちら。ご参考に。

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