Capture NX-DでHDR風に加工してみる

Capture NX-DでHDR風に加工してみる

コントロールポイント

ダイナミックレンジとは真っ黒から真っ白までの幅のことで、ダイナミックレンジが広いとは色飛びせず快調を損なわない明暗領域が広いことを示します。この明暗領域を拡張することをHDR(ハイダイナミックレンジ)と呼びます。今回はニコンCapture NX-Dを用いてHDR風の加工をご紹介したいと思います。

ダイナミックレンジについてはこちらで詳しく解説しています。

HDR風加工 黒つぶれを復元

HDRを実現するには色々なやり方があります。最も仕上がりのクオリティが高いのは露出を変えた複数の画像を合成する方法ですが、今回は1枚の画像から作ってみたいと思います。

黒潰れして階調が失われたように見える画像も、案外階調は維持されているものです。そのあたりを復元することで、擬似的にダイナミックレンジを拡張した画像を作ってみます。

これは機関車をローアングルで撮った写真です。が、暗すぎて何が何やら分かりませんね。一見、階調がすっ飛んで真っ暗に見えます。

機関車before

ヒストグラムを見ると、デジタル値がシャドー部に偏在しており、0にへばりついた画素が多数あります。完全に黒つぶれしているように見えますね。

ヒストグラムbefore

これを復元していきます。使用する機能のは二つ。「シャドー」と「カラーコントロールポイント」です。全体的に明るさを上げると明るい部分が明るくなりすぎるため、「シャドー」で暗部のみ明るくするのがポイントです。

シャドー、カラーコントロールポイントの解説はこちら。

とりあえずシャドーを限界の100まで上げてみます。シャドー部が復元可能か否かの判断は、とりあえず明るさを上げてみて、多少なりともディテールが復活するか否かを確認するに限ります。

シャドー+100

写真を見るとある程度復元しました。何とかなりそうです。ここからカラーコントロールポイントの重ねがけでさらにディテールを整えていきます。

カラーコントロールを用いて、局所的に「コントラスト」を大胆に上げ、「彩度」を下げていきます。彩度を下げるのは、コントラストを上げることによって彩度が無闇に高くなってしまうことの補正です。

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以下のようにコントロールポイントをプロットしまくってディテールを復元していきます。

コントロールポイント

できあがったのがこちら。元々、暗すぎた画像なので復元が厳しかったのは否めません。画像が崩壊しかかっておりますが、日向を白飛びさせず真っ黒だった機関車のディテールを復元し、ダイナミックレンジを擬似的に拡張した画像を作ることができました。

ハイダイナミックレンジafter2

BEFORE/AFTERはこちら。

番外編 低コントラスト画像の拡張

ダイナミックレンジを生かせていない画像というのもあります。0から255のうちのデジタル値の分布域が中央に集中している例えば下の写真です。
hdr前
hdr前ヒストグラム
メリハリがないですね。本来ならもっと幅広い再現可能域があるのに、それを生かせていません。露出を上げすぎたり、ニコンでいうところのピクチャーコントロールでコントラストを下げた設定にするとこんな感じになります。

対処法として手取り早いのはコントラストを上げることですが、この写真はハイライト側に余裕がありません。コントラストは明暗均等に強調するので、シャドー部が十分な暗さを得られる前にハイライト部が飛んでしまいます。

なのでシャドー方向にのみ拡張したいということで、明るさを下げていくのが良いです。

ただ単純に暗くすると、ダイナミックレンジは広がりますが全体的き暗くなりすぎてしまいます。ここで登場するのがコントロールポイント。ある程度、全体的に暗くしたのち、局所的に明暗、コントラストを調整するするとこんな感じ。

hdr後
hdr後ヒストグラム

ハイライト部を飽和させることなくシャドー部のギリギリまで階調を使い切りました。表現としてこれが良いか否かは別として、明暗領域を拡張した例となります。

BEFORE/AFTERはこちら。

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