鳳凰三山登山。夜叉神峠から登る一泊二日ルート。

鳳凰三山登山。夜叉神峠から登る一泊二日ルート。

地蔵岳

南アルプスの北部にいちする鳳凰三山は薬師岳、観音台、地蔵岳の三山の総称のことです。これらの山頂は歩行時間にして互いに1時間程度しか離れていないので三山を簡単に縦走することができます。

鳳凰という厳つい名前がついていますが、その山容は緩やかで危険な場所はなく、体力さえあれば特別な技術が無くても登ることができます。

山そのもの以前にアクセスが良いのが魅力です。新宿から甲府まで特急で1時間半。そこからバスで登山口である夜叉神峠まで約1時間10分。(甲府から夜叉神峠のバス時刻表はこちら

東京近郊の百名山の中で、アクセスの良さ、眺望、危険度の低さ、それでいて本格的登山が体験できる、を指標にするなら僕は鳳凰三山をオススメします。その鳳凰三山で完全な自分の認識の甘さで全治3週間の怪我を負った時の記事はこちらです。お恥ずかしい限りですが見てやって下さい。

夜叉神峠から登る鳳凰三山ルートマップ

鳳凰三山の登山口は大きく分けて、夜叉神峠、御在石鉱泉、青木鉱泉の三カ所です。おススメは距離は長いですが傾斜が緩やかな夜叉神峠から登るルートです。今回は夜叉神峠から登り、薬師岳、観音岳、地蔵岳を縦走して御在石鉱泉に下山するルートをご紹介したいと思います。

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全行程の歩行時間

今回は1泊2日での行程を考えてみました。初日の歩行時間が8時間30分で長丁場になります。初日は薬師岳、観音岳に登り、そこから先の分岐で鳳凰小屋に下り1泊し、地蔵岳は翌日に登るという行程です。体力的に自信が無い方は南御室小屋で1泊し、2泊3日の行程でも良いと思います。

逆に体力に自信ありの方は初日に一気に地蔵岳まで歩き、鳳凰小屋で1泊。翌日は下山するのみ、というのもアリです。

1日目 歩行時間:8:30
夜叉神峠-(5:30)→南御室小屋-(1:20)→薬師岳-(1:00)→観音岳-(0:40)→鳳凰小屋
2日目 歩行時間:5:10
鳳凰小屋-(1:10)→地蔵岳-(0:40)→鳳凰小屋-(3:20)→御座石鉱泉
合計:12:50

南アルプスは北アルプスに比べると気候は安定しています。そのため森林限界も北アルプスに比べて標高が高く2800m程度と言われています。夜叉神峠から登る鳳凰三山は、登りのほとんどが森林限界下の樹林帯で、道中、眺望が楽しめるところはあまりありません。

ですが、見方を変えると、それほどきつくない登りなので静かな樹林帯歩きを楽しむこともできます。
登山道

山小屋・テント場情報

南御室小屋
鳳凰三山周辺には7つの山小屋とテント場があります。今回ご紹介しているルートの場合、南御室小屋か鳳凰小屋を利用することになるでしょう。小屋泊に限れば改修工事を終えた薬師岳直下にある薬師小屋に泊まるのも良いと思います。

10月中に営業を終える山小屋が多い北アルプスに比べると南アルプス、特に鳳凰三山の山小屋は営業期間が長いことが特徴です。南アルプス、北アルプスの山小屋情報はこちら。

また、南御室小屋、鳳凰小屋は年末年始も営業しています。詳細は山小屋名から公式HPにリンクしていますので、そちらでご確認下さい。

 山小屋/テント場収容人数テント張風呂営業開始営業終了
1夜叉神の森30204月下旬11月中旬
2夜叉神ヒュッテ15154月下旬11月中旬
3南御室小屋80504月下旬11月中旬
4薬師小屋60×4月下旬11月中旬
5鳳凰小屋150504月下旬11月中旬
6御座石鉱泉15050通年通年
7青木鉱泉100504月下旬11月中旬

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鳳凰三山の見所

今回の縦走路の中でも最もの見所はやはり地蔵岳でしょう。山頂にはたくさんの地蔵が祀られていて、オベリスクと呼ばれる大きな石柱が地蔵の親分のように屹立しています。単に絶景とは表現しがたい、他では見られない独特で不思議な景観です。

ちなみに、地蔵を1体持ち帰ると子を授かるとされていて、授かったお礼に2体をまつると健康に育つと言われているようです。
オベリスク

朝日が昇り、オベリスクと地蔵たちが照らされていく様子を写真に撮ることができました。
冬のオベリスクと地蔵
山頂で朝日を拝むのはやはり登山の大きな醍醐味の一つですね。百名山の日の出、日の入り時刻とその方角は以下のページから調べられます。

冬になると仏像も雪に埋もれてとても寒そう。
地蔵岳の仏像

また、地蔵岳山頂からは甲斐駒ヶ岳の大迫力の岸壁を眺めることができます。比較的なだらかな山容の山が多い南アルプスの中で、甲斐駒ヶ岳は例外的に厳つい姿をしていてかっこいいです。
甲斐駒ヶ岳

地蔵岳からの下山

地蔵岳から鳳凰小屋までの下りは急斜面ですが、樹林帯なので滑落することはないです。鳳凰小屋は小じんまりとしているようで150人を収容できるなかなか大きい山小屋です。

下山ルートは稜線と沢のルートがあり、それぞれ青木鉱泉、御座石鉱泉が下山口となります。眺望を期待するなら稜線ルートの方が良いでしょう。鳳凰小屋から下ってしばらくのところから見上げる冬の地蔵岳の樹氷は見事なものです。
冬の地蔵岳の樹氷

下山口の御座石鉱泉には温泉があります。ただ、12月21日時点のグーグルでの口コミ評価は★5つ中の2.2…。

御座石鉱泉からは韮崎駅行きのバスが運行しています。バスの詳細な時刻表は山梨中央交通のHPでご確認を。

今回は地蔵岳から御座石鉱泉に下山するルートをご紹介しましたが、地蔵岳からさらに甲斐駒ケ岳方面に縦走し、北岳の登山口である広河原に下山することもできます。このルートでは迫る甲斐駒ケ岳や北岳の眺めを楽しむことができます。

御座石鉱泉ルートに比べると下りが急ですが、興味ある方は是非歩いてみて下さい。

最後に、今回の写真は冬場の写真を多用しています。当然、冬の方が難易度は上がり過酷ではありますが、キンと澄んて痛いほどの空気のなか登る鳳凰三山は夏山にはない魅力があります。

年末年始は南御室小屋、鳳凰小屋が営業しています。あくまで自己責任にはなりますが、天候と体力が許すならトライしてみても良いかもしれません。

山と高原地図 北岳・甲斐駒

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