なぜ百名山じゃないのか不思議な山と言われて思い浮かぶ山の筆頭、それが唐松岳です。同じく燕岳も百名山に名を連ねてもおかしくない山ですが、道中のほぼ全てを合戦尾根と呼ばれるキツい樹林帯を登る燕岳とは違い、唐松岳は途中までリフトによるアクセスが可能なこともあって、比較的簡単に登ることができます。
何より、道中含めて眺めが素晴らしい。山頂からは南に五竜岳がそびえ、北に不帰キレットの岩壁を望むことができます。
と言う訳で今回は、北アルプス初心者に真っ先にオススメしたい山、唐松岳のご紹介。
唐松岳登山口へのアクセス
東京、大阪からなら白馬八方バスターミナルまで夜行バスが運行しています。白馬八方バスターミナルから八方アルペンラインに徒歩で10分ほど。そこからリフトを3本乗り継ぐと、八方池山荘に到着。ここから登山スタートです。
東京、大阪からの夜行バスは人気で出遅れると予約がとれません。その場合、松本で1泊するか、長野まで夜行バスで移動するという手もあります。
白馬八方バスターミナルへのアクセスは以下の通りです。

東京、大阪からの夜行バスさわやか信州号の詳細はアルピコ交通のHPでご確認を。
八方アルペンラインの詳細情報はこちらから。
唐松岳のルート図
今回は八方池山荘から八方尾根を登り、唐松岳頂上山荘を経て唐松岳に至り、もと来た道を帰るピストンルートです。道中危険な箇所はなく、常に視界が開けているので、天気が良ければ終始素晴らしい景色を眺めながら登ることができます。
稜線に出れば眺めが良い山は多いですが、道中も良くなおかつ簡単に登れる山は北アルプスではあまりありません。これが唐松岳を初心者に勧めるゆえんです。
コースタイム
コースタイムは7時間35分で十分に日帰り可能なレベルです。ですが、唐松岳頂上山荘は山頂まで20分の好立地にあり眺望抜群。なのであえて1泊するのも良いと思います。
八方池山荘 -(1:30)→ 第3ケルン -(2:30)→ 唐松岳頂上山荘 -(0:20)→
唐松岳山頂 -(0:15)→ 唐松岳頂上山荘 -(2:00)→ 第3ケルン -(1:00)→ 八方池山荘
ルート定数
八方池山荘からのピストンルートのルート定数は26.3。体力的難易度としては低めの部類にはいるでしょう。ちなみに、北沢峠から登る甲斐駒ヶ岳が26.7でほぼ同等の難易度です。

百名山のルート定数、グレーディングについてはこちらでまとめております。
唐松岳登山におすすめサプリ
唐松岳登山のお供として、9割以上のアスリートが疲労回復に効果ありと答えたアミノバイタルゴールドがおすすめです。僕自身、これを登山中に飲んだら筋肉痛が軽くなって驚いています。
アミノバイタルゴールドついてはこちらで紹介しています。
唐松岳のルートガイド
まずは白馬八方バスターミナルからリフト乗り場まで歩く必要があります。徒歩で12分。以下の地図を参考にして下さい。その気になればリフトは乗らずとも登れますが、まあせっかくなので。リフトの詳細はこちらから。
リフトで登る途中からすでに絶景の予感。

リフトが混んでいなければ、約40分で八方池山荘に到着です。ここから登山開始。

前にも言ったように、唐松岳は終始視界が開けていて常に眺め良しです。写真の小さな建物が八方池山荘です。

遊歩道も整備されていて登りやすい。この日は10月中旬でしたが登山者多数でした。

唐松岳は北は白馬岳、南は五竜岳の名峰たちに囲まれています。標高を上げていくと、北側に大迫力の白馬三山の岩壁が。

山頂に近づくにつれて雪が積もり始めていました。唐松岳のルートの中で数少ない危険箇所が↓。特に積雪時は要注意です。ロープを持って慎重に進みましょう。

登り始めて4時間で唐松岳頂上山荘に到着です。山荘はまだギリギリ営業中なので登山客も多く、そして10月に入るとやはり寒い。防寒着必着です。

山荘から20分ほどで唐松岳山頂です。山頂からは絶景が堪能できます。北側の不帰キレットの稜線が眺められます。

南側には五竜岳もおわします。白馬と五竜を堪能できる山。やはり唐松岳は素晴らしいです。

下山は元来た道を下ります。スリップしないよう気をつけて下りましょう。
山小屋・テント場

今回ご紹介したルートは日帰り想定なので山小屋の宿泊はしませんが、道中には2カ所。登山口の八方池山荘と頂上直下の唐松岳頂上山荘です。時間に余裕があるなら、頂上山荘の宿泊はオススメです。
山小屋/テント場 | 収容人数 | テント張 | 風呂 | 営業開始 | 営業終了 |
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唐松岳頂上山荘 | 350 | 25 | 6月下旬 | 10月中旬 | |
八方池山荘 | 70 | 〇 | 通年 | 通年 |