ペイントショップでかすみ除去その2・画像の一部に適用する方法

ペイントショップでかすみ除去その2・画像の一部に適用する方法

かすみ除去

以前、Capture NX-Dとペイントショップでかすみ除去について書きました。今回もペイントショップを用いたかすみ除去のご紹介となりますが、今回は画像の一部に処理を施し、なおかつその周囲を違和感なく適用する方法をご紹介したいと思います。

ペイントショップによるかすみ除去方法はこちら。

部分的にかすみ除去を行う

かすみ 加工前
サンプル画像

今回使用するのがこの画像。剣山からの綺麗な景色ですが、遠くの山がかすみがかっています。これはこれで大気遠近法の効果もあって奥行きが表現されていて良いかもしれませんが、存在感が少し希薄になってしまっているので、かすみを取り除きクリアな画像に補正していきたいと思います。

そもそも、かすみとは何ぞや?という問いに対してはこちらを参照下さいな。

今回はかすみがかったエリアのみに処理を適用していきます。具体的には以下の赤色エリアです。処理を適用したエリアとそうでないエリアを違和感なく融合させる必要があるので、その点が前回より難易度高めです。

かすみ除去適用エリア
かすみ除去適用エリア
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手順1:適用エリアの選択とレイヤー化

まずは赤色エリアを選択します。山の稜線に沿って選択する必要があるので、「スマート選択ブラシ」を「スマートエッジ」のチェックボックスにチェックを入れた状態で、山を選択していきます。「スマートエッジ」にチェックを入れることで、類似色を自動選択してくれる優れものです^^

選択範囲・スマートエッジ
選択範囲・スマートエッジ

山の裾野は適当でよいので、「スマートエッジ」のチェックボックスは外しておきます。で、選択したエリアをレイヤーとして複製します。

選択範囲
選択範囲をレイヤー化

手順2:レイヤーの明瞭化

次に、複製したレイヤーに以下の処理を施します。

「調整」→「明るさとコントラスト」→「フィルライト/明瞭化」から、明瞭化を上げます。明瞭化を上げることで、局所的コントラストを強調することができます。かすみによって低下したコントラストを補正させる訳ですな。

今回は明瞭化を+65にしました。適用量は結果を見て決めて下さい。

明瞭化を+65
明瞭化を+65

明瞭化について詳しくはこちらです。

手順3:さらにレイヤーを複製して、焼き込み+不透明度60%+カーブ調整

上記レイヤーをさらに複製します。このレイヤーのブレンドモードを「焼き込み」、不透明度を「60%」、そしてトーンカーブを以下のように変形します。

トーンカーブ設定
トーンカーブ設定

これらの設定の意図は、ブレンドモードを焼き込みにすることで、さらにコントラストを強調します。が、極端に濃くなりコントラストもキツすぎるので、不透明度とトーンカーブによって軽減してます。

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手順4:レイヤーに緑を追加する

手順3で作成したレイヤーですが、山の黄味が不足していますので、黄を足します。黄の追加は「調整」→「色」→「RGBカラー」から、赤と緑を50ずつ上げて黄色を足しています。

RGB設定
RGB設定

出来上がった画像がこちら。
暫定画像

手順5:レイヤーを結合して不要な箇所を消す

上記画像で山肌の色合いは良い感じですが、裾野の方は少し濃くなりすぎているので、消しゴムツールで消していきます。消しゴムは不透明度を10%前後に設定し、様子を見ながら違和感がなくなるように消していきます。このあたりは完全にアナログです。

消しゴムで消す
消しゴムで消す

完成

かすみ除去後
かすみ除去後

完成しました。周囲と違和感なく選択した範囲のかすみが除去できました。ボンヤリしていた山肌がクリアに補正されております。やろうと思えばもっとかすみを除去できますが、かすみがなさすぎると逆に違和感が生じるのであえてとどめています。

除去を行う前後を比較してみると、その差が分かりやすいかと思います。

■かすみ除去前後の画像

まとめ

いかがでしょうか。かすみ除去と言えばLightroomの専売特許のような感じになっていますが、実は特殊な処理を施している訳ではありません。

前回のかすみ除去の記事でも書きましたが、かすみの画質的特徴を理解していれば、それを打ち消す処理を施せばかすみを補正することが可能です。(限界はありますが)

そもそも景色とは、遠景になればなるほど大気中の塵によって光が散乱して大なり小なりかすみがかるものです。なので、今回のテクニックは風景写真では活躍の場が多いと思われます。覚えておいて損はないのでは。

今回はペイントショップを用いましたが、フォトショップでも同様の処理が可能です。個人的には趣味の範疇においては、フォトショップより安価なペイントショップで十分と感じている次第です。

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