光条を綺麗に撮影するための3つの方法

光条を綺麗に撮影するための3つの方法

光条

太陽や夜景や街灯を撮影したときに光が放射線状に拡散して映ることがあります。これを光条と呼びます(僕は最近知りました・・・)。

この光条はカメラの構造的特性により生じるものですが、この形状をある程度、コントロールすることができます。今回は、光条を綺麗に撮影するための3つの方法をお伝えしたいと思います。

光条が生じる仕組み

まずは光条がなぜ生じる仕組みから。レンズは絞り羽根によって光の通り道を制限します。これがF値です。絞れば絞るほど(Fを大きくすればするほど)光の通り道は狭くなりますが、絞り羽根の重なりあうその隙間からわずかに光が侵入します。

これを絵で描くと↓みたいな感じ。

光条のしくみ
光条のしくみ

この漏れ出た光がイメージセンサーにまで到達して画像化されたものが光条となります。

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その1:F値を絞り込む

光条を綺麗に撮る方法の1つ目は「F値を絞り込む」です。なぜ絞ると光条がより綺麗に撮れるかと言うと、絞り込むことによって絞り羽根によって光がさえぎられる面積が大きくなり、漏れ出る光線も長くなるからです。これを図示すると↓みたいな感じ。

絞ったときの光条
絞ったときの光条

では、F値を絞り込むことで光条がどうなるか見てみましょう。ボディはニコンのD750。レンズはニコンの『AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR』を使用して明るさ標準で撮影しました。

F4から絞り込んでいって、F10ぐらいまではあまり変わりません。もっとも絞ったF22だと、だいぶ光条がはっきりと表れてきました。1本1本の光の筋がシャープです。ですが、太陽が明るすぎて中心部とその周辺が白飛びしてしまっています。

「NEXT」もしくは大きい番号をクリックすると、F値が大きくなっていきます。写真左下にF値が表示されています。

  • f4
  • f4.5
  • f5
  • f5.6
  • f6.3
  • f7.1
  • f8
  • f9
  • f10
  • f11
  • f13
  • f14
  • f16
  • f18
  • f20
  • f22

太陽光の周りが少しモヤモヤしてますね。おそらくレンズが汚れていると思われます。F値を絞り込むと汚れが目立つな・・・。

絞り込むことで光条を綺麗に映すことができました。ですが、絞り込む分、シャッター速度を遅くする、ISOを上げるなどの対応が必要です。特に暗所では三脚必須となります。

そして何より画質が落ちます。絞れば絞るほど光が絞った裏側に回り込む回折という現象が生じてシャープさが失われます。レンズおよびボディの性能いかんによってはF22で撮った写真は鑑賞に堪えないレベルかもです。一度ご確認を。

あと、絞り込むことによってレンズやイメージセンサーの汚れが目立ちやすくなるのであらかじめ掃除をしておきましょう。イメージセンサーの掃除の方法はこちら。

その2:暗く撮る

光条を綺麗に撮る方法のその2は「暗く撮る」です。「その1」では太陽が明らかに実物よりも大きく映っています。これは太陽の周辺も明るすぎて白飛びしているためで、暗く撮れば白飛びしている箇所に階調が生まれ、よりシャープで綺麗な光条を撮ることができます。

同じボディとレンズを使用して暗くして撮ってみました。解放時点ですでに光条が見れれていて、絞り込むに従って長くはっきりと表れるようになりました。白飛びしていた太陽がシャープになって、F22まで絞り込むとギラギラとシャープな光条になって良い感じです。

  • f4
  • f4.5
  • f5
  • f5.6
  • f6.3
  • f7.1
  • f8
  • f9
  • f10
  • f11
  • f13
  • f14
  • f16
  • f18
  • f20
  • f22

暗く撮ることで光条は確かに綺麗に取れました。ですが、この手法の問題点は当然ですが「暗くなる」ということです。光条そのものややアンダー気味にすることで生きる被写体なら良いですが、一般的には用途が限られる手法ではあります。

力業としては、フォトショップなどで暗く撮った光条のみを切り取ってその他の領域と合成するという方法もあります。

それにしても光条のまわりのゴーストが目立ちますな。保護フィルターを外して撮ったほうが良かったかも・・・。

その3:高級レンズを使う

光条を綺麗に撮る3つ目の方法は「高級レンズを使う」です。その1と2の写真をよく見ると、太陽と光条の周りがモヤモヤとしています。(汚れの影響もありますが)フレアによってメリハリが低下しているものと思われます。

なので、フレアに強いレンズを使えばさらに光条を綺麗に撮ることができる。ということで、今度はレンズを『AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED AFS20 1.8G』に変えて撮影してみます。

この単焦点はレンズナノクリスタルコート仕様でゴースト、フレアを低減してクリアな画像が得られるレンズです。24-120mmも決して悪いレンズではありませんが、20mm単焦点に比べると劣ります。

ニコン20mm f1.8単焦点レンズについてはこちらで詳しくレビューしてます。ご参考に。

ちなみに、このニコン20mm単焦点のカメラはWiseCameraさんのサイトでも光条が綺麗と紹介されている由緒ある?レンズです。

この20mm単焦点を使って先ほどと同じく明るさアンダーで撮影してみます。なお、20mmレンズはF値が絞り込んで16までです。ちなみに、写真はすべてノーレタッチです。

  • f4
  • f4.5
  • f5
  • f5.6
  • f6.3
  • f7.1
  • f8
  • f9
  • f10
  • f11
  • f13
  • f14
  • 光条
    f16

24-120mmに比べて太陽の中心円がさらに小さく、光条の1本1本がさらにシャープで長く伸びていて綺麗ですね。

最後にご紹介したのが「良いレンズを使う」という一番の力業。お金で解決という身も蓋もない手法です・・・。

■使用した機材

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED AFS20 1.8G

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED AFS20 1.8G

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