屋久島・宮之浦岳縦走登山。白谷雲水峡から登るルートガイド。

屋久島・宮之浦岳縦走登山。白谷雲水峡から登るルートガイド。

屋久島8

亜熱帯から亜寒帯までの気候を詰め込んだ巨木の島。そこにそびえる100番目の百名山、宮之浦岳のご紹介です。標高は2000mに満たない山ですが、百名山の中でもっとも見所が多い山、それが宮之浦岳登山です。

今回は白谷雲水峡から登り宮之浦岳を経由してヤクスギランドに下る縦走ルートのご紹介となります。

アクセス方法

屋久島へのアクセス

屋久島へのアクセスはフェリーか飛行機になります。鹿児島を経由してフェリーか飛行機、もしくは大阪からなら、伊丹空港から直行便が運行しています。一日一便ですが1時間程度で屋久島に行けるのでとても便利。
アクセス
東京からは直通便がないのでいったん鹿児島まで移動する必要があります。

登山口・白谷雲水峡へのアクセス

登山口である白谷雲水峡へは宮之浦港からバスが運行しています。バス時刻表はまつばんだ交通のHPをご確認下さい。

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白谷雲水峡から登る宮之浦岳ルートマップ

1日目 コースタイム:5時間45分
白谷雲水峡-(1:10)→白谷山荘-(0:30)→辻峠-(0:50)→楠川分れ-(1:10)→大株歩道入口-(0:40)→ウィルソン株-(1:10)→縄文杉-(0:15)→高塚小屋

2日目 コースタイム:7時間40分
高塚小屋-(1:10)→新高塚小屋-(3:20)→宮之浦岳-(2:30)→花之江河-(0:40)→石塚小屋

3日目 コースタイム:4時間30分
石塚小屋-(2:50)→大和杉-(1:40)→ヤクスギランド

総コースタイム:17時間55分

白谷雲水峡

宮之浦岳縦走の体力的難易度・ルート定数

白谷雲水峡からウィルソン株、縄文杉を経て宮之浦岳に登り、花之江河からヤクスギランドに下る今回のコースのルート定数は77.9でかなり高めです。

白谷雲水峡から辻峠まで登ったあと、いったん下ってまた登り返すため、累積標高差が2.2kmで宮之浦岳の標高1936mを超えています。

ただでさえ体力的に大変な山ですが、これで大雨に見舞われると体力的難易度は倍増します。以下の月ごとの降水量のグラフをご参考に登山時期は慎重に選びましょう。

ちなみに猿倉から白馬大雪渓を登り白馬岳、朝日岳を縦走して蓮華温泉に下るルートが74.6で同等の体力度になります。上高地から登る槍ヶ岳で70.3なので、体力的には今回のコースの方が槍ヶ岳よりも上です。

宮之浦岳縦走のルート定数
宮之浦岳縦走のルート定数

百名山のグレーディングやルート定数に関してはこちらでまとめてます。

山頂の月ごとの平均気温と屋久島の降水量

宮之浦岳山頂の月ごとの平均気温、最高気温、最低気温をまとめました。

 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
最高1.12.46.110.114.416.320.11916.512.87.93.4
平均-0.8-0.22.86.810.312.71615.914.610.75.91.5
最低-3-2.2-0.13.36.69.713.312.611.87.33.8-0.6

日本最南端の百名山だけあって年中通して気温は高く暖かいです。ただ、1月2月では平均気温がマイナスなので積雪もあります。

そして下のグラフは屋久島と東京の月ごとの1日当たりの降水量のグラフです。屋久島の降水量は、1月から5月は東京の3倍、6月はなんと5倍、7月から12月で2~3倍多いのが分かります。6月の5倍って何ですか?屋久島の梅雨は半端ないです。

屋久島と東京の月ごとの1日当たりの降水量
屋久島と東京の月ごとの1日当たりの降水量

このグラフを見ていえること。それは6月は避けましょうです。6月はおそらく天気予報を見るまでもなく雨です。逆に降水量的にはベストシーズンは7月8月ですな。それでも雨は多くレインウェア必携です。

※上記の気温の表は、国土交通省が平成24年に作成したデータを元に算出しています。エリアごとの平均標高と平均気温に対し、標高100m上昇するごとに気温が0.6度低下する前提で求めたあくまでも推定値です。

コースガイド

宮之浦岳にはいくつかのルートから登ることができますが、今回は白谷雲水峡から登るルートをご紹介します。

入山の前に、屋久島では環境保全を目的として、入山料を徴収しています。日帰りは1000円、山中泊の場合は2000円です。詳しくは屋久島山岳部保全利用協議会のHPをご確認下さい。

白谷雲水峡とは、屋久杉の鬱蒼とした森とそれを覆う苔が見事な屋久島屈指の見所ポイントの一つです。もののけ姫の森は白谷雲水峡をモデルにしているようです。

普通、樹林帯の登りは眺望がなく我慢を強いられますが、屋久島はとにかく森が見事なので飽きません。
屋久島の森1

至る所に苔に覆われた大木が。
屋久島の森4

霧がかると幻想的な感じ。
屋久島の森3

人工物の自然の見事な調和。
屋久島の森0

登り初めて1時間40分ほどで辻峠に到着します。ここら50分ほど下るとトロッコ道と合流します。かつては伐採した屋久杉を搬送するために使われていたようですが、今は登山道になっています。

天気が良ければ木漏れ日がとても綺麗。基本フラットなので森林浴気分で歩けておススメの場所です。
屋久島トロッコ道

トロッコ道を約1時間10分歩くと、本格的な登りになります。ここから縄文杉まで2時間弱の間にも、ウィルソン株、大王杉といった見所があって飽きません。
ウィルソン株
ウィルソン株2
ウィルソン株は、株の中から空を見上げる角度によってハート型に見えるそうです。(あまり興味ない笑)

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屋久島最大の巨木・縄文杉

縄文杉
白谷雲水峡登山口から約5時間半で屋久杉最大の杉、縄文杉に到着します。このランドマーク的巨木の樹齢は2500年超。幹回り16mもあります。

残念ながら植生保護のために柵があるので縄文杉の側まで近寄ることはできませんが、その迫力は離れていても感じることができます。

縄文杉から約15分のところに1日目の宿泊地である高塚小屋があります。縄文杉は大人気なので人で溢れていますが、高塚小屋に泊まれば日没、早朝に静寂の中、縄文杉を堪能することができます。

特に朝日の木漏れ日を浴びる縄文杉は一見の価値ありです。高塚小屋に泊まったものだけが味わえる至福の時。
縄文杉3

高塚小屋から約1時間5分で新高塚小屋。この先から木々の徐々に背丈が低くなりやがていきます。森林限界になり植生も変わって風景は一変します。
屋久島7

宮之浦岳山頂からの眺め

山頂直下は笹で覆われた気持ち良い空間が広がっています。高塚小屋から約4時間半で宮之浦岳山頂。360度の大展望です。
屋久島6
屋久島8

下山はヤクスギランドへ

そもそも屋久杉とは樹齢1000年以上の杉をさし、1000年未満の杉は小杉と呼ばれます。

下山するヤクスギランドとは、ヤクスギと名付けられるような樹齢1000年越の巨木が林立する白谷雲水峡と並ぶ屋久杉スポットです。

宮之浦岳山頂から南に向かいます。途中に黒味岳という見晴らしの良い岩山があるので余力があるなら立ち寄りましょう。

宮之浦岳山頂から2時間半ほど花之江河と呼ばれる湿地帯に到着します。分岐を左に進んで約40分で2日目の宿泊地である石塚小屋に到着です

石塚小屋のそばにはテントが一つ張れる程度のスペースがありますが、近くに水場はなくあまり便利な小屋ではありません。トイレも汚かった・・・。

3日目は石塚小屋から花之江河登山道を下ります。かなり分かりづらい道が続くので、目印を見失わないよう注意しながら歩いて下さい。

下ること2時間50分で大和杉がお目見え。結構、へんぴなところにあるので訪れる人は少ないと思いますが、大和杉は木目がカッコ良い。一見の価値アリです。
大和杉

大和杉からヤクスギランドまでは1時間40分程度。最後の頑張りです。ヤクスギランドにつけば一安心。整備された木道を歩けば売店に到着です。お疲れ様でした。ここから安房までタクシーで35分でつきます。
ヤクスギランド

山小屋、テント場情報

高塚小屋
屋久島の山小屋はすべて無人で、いずれも広くありません。ハイシーズンに登ると小屋がいっぱいで寝れない可能性もあります。回避策としてテント持参も考えましょう。

なお、石塚小屋から水場が離れていると書きましたが、高塚小屋の水場は縄文杉のすぐそばにあり、小屋から5分程度です。

山小屋/テント場収容人数テント張風呂営業開始営業終了
白谷山荘40人10?×通年(無人)
高塚小屋20人10?×通年(無人)
新高塚小屋60人20?×通年(無人)
鹿之沢小屋20人少し×通年(無人)
石塚小屋20人少し×通年(無人)
淀川小屋60人15?×通年(無人)

山と高原地図 屋久島 宮之浦岳

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