山岳保険とココヘリを併用すべし!

山岳保険とココヘリを併用すべし!

登山において考えるべき安全対策は二つ。遭難しないためにどうするか、そして遭難した場合にどうするか、です。前に2018年のjROの支払い額をまとめた記事で、捜索費用がかさむ遭難の多くは単独行であると書きました。

静かに気ままな登山が好きで単独で登山する方も多いと思います。単独であるがゆえにリスクも大きく、その対策もしっかりと講じておかなければなりません。

今回ご紹介するのは、遭難した時に自分の位置を特定して救助ヘリを要請してくれるサービス「ココヘリ」です。

ココヘリとは

ココヘリとは、会員になると貸与されるヒトココと呼ばれる発信器を身に付けた登山者が遭難した場合、その連絡を受けて捜索用のヘリが発信器の信号をもとに遭難者の居場所を特定してくれるサービスです。

遭難者の居場所を特定したらその位置情報を救助隊に引き継ぎ、救助までの所要時間が短縮できることが期待できます。状況によっては、発見が非常に困難だった場合でも位置情報を特定できたことで生還できる可能性があります。

主な利用規約は以下の通りです。沖縄で遭難してもヘリ捜索の対象外ですので注意しましょう。

  • 捜索ヘリの出動時間は午前8時~日没まで
  • 無料でのヘリ捜索は1事案につき最大3回まで
  • ヘリ捜索の対象エリアは沖縄、島嶼部以外の日本全域

詳しくはココヘリのHPを。

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費用

費用は入会金3,000円に加え、年会費3,650円です。一度入会してしまえば実質一日10円で遭難時の生還確率が上がると考えれば安いのではないでしょうか。

発信器ヒトココ

ヒトココ
ヒトココ裏
ヒトココと呼ばれる発信器によって遭難者の位置を特定します。発信器と捜索ヘリとの間に障害物が少ない方が検知精度が上がるため、ザックの中に入れておくのはオススメできません。

ザックのベルトに付けられるよう、専用のカバーもセットになっています。ちなみに、ヒトココは片手に収まる小さなもので重さも全く気になりません。カバー含めて26gです。

ヒトココをザックに装着

防塵防水性能

ヒトココの防塵防滴性能は、国際保護等級でいうIPX8です。「X」が防塵等級、「8」が防滴等級を示しており、Xは防塵に関しては「省略」だそう。防塵性能が皆無という訳ではないが、特別な性能を有するものでもないといった感じ。

防滴等級「8」は8段階中の最高。水の中に落としても問題無いレベルです。ただし、電子機器なので水圧がかかる環境においては防水ケースに入れるのが望ましいようです。(USB端子がむき出しになってますし)

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バッテリー持続時間

ヒトココはバッテリー充電式です。そこで気になるのがバッテリーの持続時間ですが、ヒトココはフル充電から最大3ヶ月使用可能です。山行前に充電すれば、途中でバッテリー切れになることは無いでしょう。逆に、山行前に充電し忘れてしまう可能性がありますので注意が必要です。

jroとセットで

以前紹介した、遭難時に330万円までの捜索費を保証してくれる山岳保険jROととセットで加入すれば、捜索が長期化してしまった場合でも金銭的に安心です。

2019年2月時点では、jROとココヘリの同時加入で、ココヘリの入会金3,000円がゼロ円になるキャンペーン中。詳細はこちら

登山情報共有システムCompass

さらに盤石な体制を敷くならCompassにも加入しましょう。Compassとはネット上から提出した登山届の情報を、指定した緊急連絡先となる人物と共有すると供に、登山者が予め定めた下山時刻を一定時間超えると自動的に緊急連絡先に連絡が入るシステムです。

ココヘリでは、遭難した場合に自分で連絡するか家族や友人が通報してくれるのを待つしかありませんが、Compassはその点を補完してくれます。遭難して連絡できなくなっても、設定時刻をこえれば自動通報されるため、より安心です。

ですが、下山後の登録を忘れないよう注意が必要ですし、連絡無しに行程を延長は避けなければいけません。
CompassのHPはこちら

まとめ

山岳保険jRO、早期発見サービス ココヘリ、登山情報共有システムCompassに加入することで遭難して致命的な状況に陥る可能性は減ると思います。ですが例えば、3泊4日の行程で単独行のテント泊で、初日に電波が届かないところで遭難して動けなくなると詰みます。

逆に言うと、そのような詰む状況がいつ起こりうるのかをあらかじめ把握しておけば、そのリスクも減ると思います。

これまでの発言をひっくり返すようなことを言いますが、仮に100%安全が保証されている登山というものがあったらそれは果たして魅力的でしょうか?恐らく登山の魅力は損なわれるでしょう。

安全、安全と言いながら完全な安全は求めていません。危険なのになぜ山に行くのかという問いは愚問であって、危険だから行くという側面もあることも事実です。逆に生存率0%の山に行く人もほぼいません。ポイントは危険との付き合い方です。上手な危険の付き合い方として、今回紹介した安全ツールを使いこなすスキルも必要と思います。

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