ペイントショップで空の明度ムラを補正する。

ペイントショップで空の明度ムラを補正する。

今回もペイントショップの使い方について。空に生じるムラを解消する方法のご紹介です。

空に生じるムラ

天気の良い夏山で青空と雲を含んだ写真を撮影したとき、雲と空の境界部分の空側の青色が暗くなることがあります。雲の輪郭を縁取ったような結構目立つ陰になります。

いまいちイメージし辛い方もいるかもしれません。あらためてTOP画像ですが、雲の輪郭に沿って空がボンヤリと暗くなっているのが分かります。

空の明度ムラ
空の明度ムラ

主にカメラの設定ピクチャーコントロールを鮮やかかつコントラストや明瞭度を上げていると顕著になるように思います。当然ながら実際の空にはそんなムラは無い訳で、是非とも修正したいところです。

ペイントショップを用いた補正の手順

濃度ムラを補正するために今回もペイントショップを使用します。手順は大きくは以下の4つです。

①.空と雲を含んだレイヤーを作成する。
②.レイヤーのコントラストを下げ、明るさを上げる。
③.レイヤーのブレンドモードを「比較(明)」にする。
④.レイヤーの彩度と明度を調整する。

①.空と雲を含んだレイヤーを作成する。

画像を開き、まずは空と雲を含んだレイヤーを作成します。選択範囲の中に空領域をすべて含んでさえいれば良く、選択範囲はザックリで問題ありません。そして選択した範囲をレイヤー化します。

空と雲を選択
空と雲を選択

②.レイヤーのコントラストを下げ、明るさを上げる。

今回の手順の一番のポイント。選んだ選択範囲のコントラストを下げ、明度を上げます。明るさを「49」、コントラストを「-60」としました。正直、明るさは後で改めて調整するのであまり重要ではありません。

コントラストを下げることによって空のムラを目立たなくしています。よって、ムラの程度によってコントラストの低下量を決めて下さい。

明るさとコントラストを調整
明るさとコントラストを調整

以下のような画像ができあがります。

コントラストと明るさを調整
コントラストと明るさを調整

なお、コントラストを下げてムラを目立たなくさせるということは、空の階調も損なわれるということなので注意して下さい。今回の写真はほぼ一様な色調の空だったので今回の手法が使えますが、グラデーションがかった空に対して用いるとグラデーションを均一化してしまいます。

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③.レイヤーのブレンドモードを「比較(明)」にする。

続いて作成したレイヤーのブレンドモードを「標準」から「比較(明)」にします。「比較(明)」とは、下層の画像と比較して明るい画素を採用するというレイヤーモードです。

レイヤーモードを比較(明)に
レイヤーモードを比較(明)に

以下のようにレイヤー画像のコントラストを低下させ明度を上げたことで、雲は下層の元画像、空はレイヤー画像を適用することができます。

ブレンドモード比較(明)
ブレンドモード比較(明)

④.レイヤーの彩度と明度を調整する。

最後に空の青の色調を調整します。「色相と彩度」から、彩度を「59」まで上げました。少しRとGの値が高めだったため、「RGBカラー」より、赤と緑を「-5」にしました。

色調整
色調整
RGBカラーの調整
RGBカラーの調整

完成

以上で完成です。補正前後を比較してみてください。


調整前に比べて後は雲との境界部のムラが軽減されているのがわかります。繰り返しになりますが、ポイントはコントラストを低下させることです。

注意点としては、コントラストを最小値まで下げた方がムラはなくなりますが、その分、空が均一になります。グラデーションがかった空には今回の手法はあまり向いていません。

ついでですが、今回の手法を用いることで周辺光量落ちも解消できます。周辺光量落ちについてはこちらで詳しく解説してます。ご参考に。

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