【ペイントショップ】エッジを維持しつつノイズを綺麗に除去する技

【ペイントショップ】エッジを維持しつつノイズを綺麗に除去する技

ノイズ除去の考え方

写真において忌むべき存在。ノイズ。銀塩写真においてはシチュエーションによっては「味」と解釈されることもありましたが、デジタルにおいては無いにこしたことはありません。

市販の画像処理ソフトの多くにはノイズ除去機能が搭載されています。これらを使えばノイズを軽減することは可能です。ですが、ノイズ除去処理を強くすればするほど、エッジも失われるという致命的な問題点があります。

ノイズ除去の強度を上げると、だんだんとのっぺりぼんやりな画像になって行きます。なぜかと言うと、画像処理ソフトはそのピクセルがノイズなのかエッジなのかを完全に判別するすべが無いからです。

なので、まだまだノイズが除去しきれなくとも、ある程度の強度でとどめざるを得ないのが現実です。

今回、ペイントショップを用いて、エッジを維持しつつ、ノイズを綺麗に除去する技をご紹介します。

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ノイズ除去の考え方

ノイズとは常に特定ピクセルに生じるものではなくランダムに発生するという性質を利用します。

例えば、まったく同じシーンを撮影した2枚の画像があって、画像1のあるピクセルに生じたノイズは画像2には無かった場合、その2枚の平均値をとれば、該当ピクセルのノイズの強さを半分に軽減できるという考え方です。

下の図のように、画像を足した枚数で割るのでノイズの総数は増えますが、一つ一つのノイズの強度は低下します。よって、足し合わせる画像の枚数が多い方がノイズは目立たなくなるのです。

ノイズ除去の考え方

ペイントショップでの操作

上記の考え方をペイントショップで実現すればよい訳ですが、作業工程はざっくり3つで単純です。

①.カメラを固定して撮影した画像を用意する。(枚数は多い方が良い)
②.ペイントショップで足し合わせる画像をレイヤーで重ねる。
③.レイヤーの不透明度を変える。

ではさっそくやってみましょう。今回使用する画像はこちら。D7000でISO6400で撮影した画像です。少し古いカメラなのでISO6400だとノイズが目立ちます。背景や床あたりが分かりやすいかと思います。
サンプル画像

上記画像を今回は20枚用意しました。まずはこの20枚をペイントショップで開きます。画像を開くと、20枚分がタブが分かれて表示されます。これらの画像をレイヤーで重ねて一つのファイルに統合します。

どの画像でも良いので、すべての画像を一つにまとめるファイルを決め、残りの画像をまとめる画像に貼り付けていきます。以下の流れを、重ねる画像の枚数分繰り返します。


①.Ctrl + A で画像全体を選択
②.Ctrl + C で画像全体をコピー
③.一つにまとめる画像タブを選択
④.Ctrl + V で貼り付け

ペイントショップ2

上記のようにして画像を統合すると以下のように20枚のレイヤーが表示された状態になります。
ペイントショップ1

ここで、レイヤーの不透明度を以下のように設定します。レイヤーの1~20までの番号は、1=1番したのレイヤーを表します。各不透明度の設定値の解説はここでは省略します。結果的に以下の表の通りに設定するとうまくいくとだけ覚えておいて頂ければ。

不透明度

■各レイヤーの不透明度設定

レイヤー不透明度設定

効果の確認

ではお待ちかねの効果の確認です。今回は20枚を重ねてみました。以下の画像は1枚のみと20枚重平均の比較です。

■1枚のみの画像と20枚平均画像との比較

いかがでしょうか。サイの背中あたりの背景、後ろ足あたりの床に目立っていたノイズが解消しているのが分かります。それでいて、エッジやディテールも損なわれていません。

■1枚のみの画像と5枚平均画像との比較
5枚平均の画像とも比較してみました。5枚平均でも20枚平均と遜色ないレベルでノイズが除去されているのが分かりますね。

まとめ

ペイントショップを用いて、エッジを維持したままノイズを除去する方法をご紹介しました。手順をおさらいすると、

  • ①.カメラ固定で同じ写真を複数枚撮る。理論上は枚数が多い方が効果が高いと思われますが、今回は5枚平均と20枚平均で差が無かったので、多すぎてもあまり意味がないのかもしれません。
  • ②.撮影した画像をペイントショップで1つのファイルにまとめる。枚数分のレイヤーを作成。
  • ③.各レイヤーの不透明度を決める。上記表の値に設定するのがポイント。

ノイズ除去の効果の程はおわかり頂けたかと思いますが、まったく同じシーンを複数枚撮影する必要があるため、動く被写体には使えません。

まったく同じシーンを撮影するには三脚があれば有利ですが、三脚があればISOを下げてシャッター速度を長くしての撮影が可能なのでノイズは発生しなくなるかもしれません。

今回ご紹介した技は、D7000のような少し古くノイズ耐性があまりよろしくないカメラにおいて力を発揮する技と言えるかもしれません。

ちなみに、フォトショップでは任意の画像枚数の平均値を出力する機能が搭載されていて、ペイントショップよりも簡単に同じ処理を行うことができます。

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