表銀座縦走。槍ヶ岳の表参詣道のルートガイド。

表銀座縦走。槍ヶ岳の表参詣道のルートガイド。

表銀座

九重山
最も山を堪能できる山行スタイルはテント泊の縦走であると、誰かが言いました。そして縦走の良さを充分に感じることができるオススメルート、それは表銀座であるとも。言ったのは僕ですが。

今回は槍ヶ岳参りの天空の参詣道、表銀座のご紹介です。何しろ絶景続きなのでいつも以上に写真だらけの記事ですが悪しからず。

表銀座とは?

表銀座
表銀座

山にあまり詳しくない人向けに説明しておくと、表銀座とは日本一地価が高いあの銀座ではなく、北アルプス南部を走る、中房温泉から発し槍ヶ岳に至る超魅力的な縦走路のことです。

恐らく山好きの中で最も良く知られ、良く歩かれている道。あの加藤文太郎が北アルプスデビューしたのも表銀座でした。孤高の人のモデルです

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表銀座のアクセス

表銀座は中房温泉から始まります。中房温泉にはJR穂高駅バスかタクシーでのアクセスになります。バスの時刻表は南安タクシーのHPをご確認をば。

穂高駅には、電車かバスでのアクセスになります。電車は松本から、バスなら東京、大阪から夜行バスが運行していて便利。バス停の安曇野穂高から徒歩3分でJR穂高駅に移動します。東京、大阪から運行している夜行バスさわやか信州号の時刻表はこちら

表銀座アクセス
表銀座登山口・中房温泉へのアクセス

表銀座のコースガイド

表銀座コースタイム

1日目 歩行時間: 5:05
中房温泉-(3:00)→合戦小屋-(1:10)→燕山荘-(0:30)→燕岳-(0:25)→燕山荘

2日目 歩行時間: 5:50
燕山荘-(2:20)→喜作レリーフ-(0:40)→大天井ヒュッテ-(2:50)→ヒュッテ西岳

3日目 歩行時間: 7:50
ヒュッテ西岳-(1:00)→水俣乗越-(2:10)→ヒュッテ大槍-(0:50)→槍ヶ岳山荘-(0:30)→槍ヶ岳山頂-(0:30)→槍ヶ岳山荘-(2:50)→槍平小屋

4日目 歩行時間: 3:30
槍平小屋-(0:50)→滝谷出合-(1:10)→白出沢出合-(1:30)→新穂高温泉

4日間合計歩行時間: 22:15

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1日目:中房温泉~燕山荘

中房温泉からは北アルプス三大急坂の一つ、合戦尾根の急坂を登ります。そしてしばらくは樹林帯の急な登りが続きます。

合戦尾根
合戦尾根

合戦尾根のキツさを他の急坂と比較した記事はこちら。

やがて、合戦尾根の中腹に合戦小屋が見えてきます。ここでは宿泊することはできませんが、ここで食べるスイカは格別。食すべしです。

合戦小屋のスイカ
合戦小屋のスイカ

合戦小屋から1時間10分で燕山荘に到着です。燕山荘からは燕岳や、これから歩く表銀座の縦走路とその先の槍ヶ岳が一望できます。

燕山荘1
燕山荘からの眺め

基本、テント派の僕ですが、この燕山荘には一度宿泊してみたいと思ってます。立地良いし名前もカッコ良いし。

燕山荘2
燕山荘からの眺め

燕山荘から燕岳までは30分ほど。荷物を置いて身軽になって登りましょう。それにしても燕岳はカッコ良い。個人的には、唐松岳と並んでなぜ百名山じゃないんだ山の筆頭です。

燕岳
燕岳

2日目:燕山荘~ヒュッテ西岳

二日目は燕山荘からいよいよ表銀座の縦走路を歩きます。徐々に近づいてくる槍ヶ岳を眺めながらの稜線歩きは最高です。途中、岩場、ハシゴ、鎖場ありで危険な箇所もあるので要注意です。

表銀座
表銀座・ハシゴ

途中、余力げあるなら大天井岳に登るのもありです。ちなみに直登ルートは傾斜がエゲツないのでオススメしません。

大天井岳の登り
大天井岳直下の登り

燕山荘から5時間50分。ヒュッテ西岳に到着です。二日目はここで宿泊。

ヒュッテ西岳
ヒュッテ西岳

ヒュッテ西岳の醍醐味は何と言ってもその景色の良さ。東に常念岳、西には槍ヶ岳がそびえ、日の出の時間には槍ヶ岳が朝日で染まるモルゲンロートが拝めます。

槍ヶ岳とモルゲンロート
槍ヶ岳とモルゲンロート

3日目:ヒュッテ西岳~槍平小屋

3日目は表銀座の核心部、東釜尾根です。エッジが効いた岩場を槍ヶ岳目指してぐんぐん高度を上げていきます。

槍ヶ岳・東鎌尾根
槍ヶ岳・東鎌尾根

東鎌尾根からは、あの加藤文太郎(2回目)遭難の地、北鎌尾根と槍ヶ岳の絶好のビューポイントです。ノコギリのような稜線を見ると、冬に登ったら遭難もさもありなんって感じ。北鎌尾根はバリエーションルートになるので一般登山者は眺めるだけにしましょう。

槍ヶ岳・北鎌尾根
槍ヶ岳・北鎌尾根

ヒュッテ西岳から4時間。槍ヶ岳山頂直下の槍ヶ岳山荘に到着です。数ある山小屋のなかでも屈指の立地の良さを誇る槍ヶ岳山荘。テント場の絶景なので大人気のため出遅れると満員となり、少し降った殺生ヒュッテにテントを張るハメになります。

槍ヶ岳山荘
槍ヶ岳山荘

今回ご紹介する行程では槍ヶ岳山荘は通過してさらに降った槍平泊としていますが、西岳ヒュッテを朝早く立てば早い時間に槍ヶ岳山荘に到着できテント場にもありつける可能性大なので、槍ヶ岳山荘で一泊するのもありです。その分、翌日の行程が長くなりますが。

さて、槍ヶ岳山荘からいよいよ登頂です。ここからは両手両足をフル稼働させて登ります。馬鹿でかい岩壁に少しビビりますが、落ちついて登れば問題ありません。なるべく荷物は置いて行きましょう。

槍ヶ岳山荘
槍ヶ岳・槍の穂先

ハイシーズンは道中で渋滞になり、運が悪いとデンジャラスなところでしばし待機なんて目に会います。渋滞なく登れれば30分で山頂です。ここからの眺めは言わずもがな。表銀座のクライマックスに相応しい眺めです。

槍ヶ岳・山頂からの眺め
槍ヶ岳・山頂からの眺め

槍ヶ岳・山頂からの眺め2
槍ヶ岳・山頂からの眺め2

槍ヶ岳からの下山は上高地ではなくあえて新穂高温泉に降ります。上高地ルートについては、以下の槍ヶ岳のルートガイドをご参考に。

槍ヶ岳からは南西方向、新穂高温泉を目指して下山します。途中まで西鎌尾根を下りますが、東鎌よりも傾斜は急です。

槍ヶ岳・西鎌尾根
槍ヶ岳・西鎌尾根

約3時間で槍平小屋に到着。ここで3泊目。ここから新穂高温泉までは傾斜は緩く、下山したも同然です。何だかホッとします。

4日目:槍平小屋~新穂高温泉

今回の行程では最終日は緩やかな下りを3時間半歩くのみ。ウイニングランのつもりで余韻に浸りながら新穂高温泉を目指しましょう。

山小屋、テント場情報

燕岳のテント場
燕岳のテント場

表銀座ではその行程が長いこともあり、道中多数の山小屋・テント場があります。どこで一晩を過ごすかは結構大事です。歩行時間だけを考慮するなら今回ご紹介した行程がまあ良いかと思いますが、あえて贅沢に多くの山小屋で宿泊しながらの山行も楽しいかもしれません。
山小屋/テント場収容人数テント張風呂営業開始営業終了
中房温泉150204月下旬11月下旬
有明荘804月下旬11月下旬
合戦小屋54月下旬11月下旬
燕山荘650304月下旬11月下旬
大天井ヒュッテ1007月上旬10月上旬
大天荘200506月下旬11月上旬
ヒュッテ西岳70207月上旬10月上旬
ヒュッテ大槍966月下旬10月上旬
殺生ヒュッテ100406月上旬10月上旬
槍ヶ岳山荘450394月下旬11月上旬
槍平小屋80507月上旬10月上旬

北アルプスの山小屋・テント場情報はこちらにまとめています。ご参考に。

山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳 上高地 (山と高原地図 38)

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