こんちは!
画像処理ソフトはニコンのCapture NX-Dに始まり、たまたまPCにインストールされていたペイントショップの可能性に魅了され、それで打ち止めかと思いきや「本家?のPhotoshopってどない?」と浮気心で手を出すとその高性能に感動した『んた』です。
感動冷め止まない現時点では「Photoshopはいいよー」って皆様にご紹介したい気持ちはありますが、月額最低でも980円かかるのが最大のネック。(冷静)
「別に無料ソフトでも良くない?」という意見もあります。
なので今回は、無料かつPhotoshop並に高性能、もはやPhotoshop不要とまで言われるPhotopeaの実力を調べてみました!
ただし、PhotoshopもPhotopeaも機能は多岐に渡り、僕はまだまだ使いこなせていません。なので今回はあくまで画像レタッチの限定的な機能においての比較となります。
結論としては、
って感じでした。
これからPhotoshopを購入しようかPhotopeaを使っていこうか迷っている方には参考になると思います!ぜひ最後まで読んでみて下さい。
Photopeaとは
Photopeaとは、画像の圧縮、トリミング、色調補正といった基本的な画像処理から、様々なフィルタの適用、図形や文字入力まで行える高機能画像処理アプリです。
そのインターフェースはPhotoshopとかなり似ていて、Photoshopが使えるなら慣れるのに時間はかからないでしょう。
大きく異なるところはPhopeaはすべての処理をWEB上で行う点です。なので当然ですがWEBにつながらないと使うことができません。
ですが、ユーザー登録などは一切不要でこちらにアクセスするとすぐに使うことができます。
インターフェースはとてもPhotoshopに似ています。

そして一番のポイントは無料であること。見た目、Photoshopとほぼ変わらない機能を無料で使えるのはとても魅力的です。
Photopeaには一応(?)アカウント登録があります。「Free」と「Premium」があって、「Premium」だと期間とユーザー数によって費用が発生します。

「Premium」登録した場合の特典は「広告が表示されないこと」「操作履歴の記録が30件→60件になる」の二つです。
それで1ヶ月で9ドル以上の費用が発生します。正直、旨味は無いです。
公式HPには「追加機能はありません。Photopeaの改善に役立てます。」といったことが書かれているので、寄付という位置づけなのでしょう。
Photopeaの実力チェックの内容
ここからはPhotopeaの実力を見ていきたいと思います。
PhotoshopにもPhotopeaにも数多くの機能があって、僕自身その全ての機能を使いこなせている訳ではありません。
なので、ここでは機能を限定してチェックしたいと思います。内容は
・Photoshopと同等(以上)の処理結果が得られるか?
をチェックしたいと思います。
もしPhotoshopと同じことができて同等(以上)の結果が得られるなら、月額で最低980円のコストがかかるPhotoshopよりも無料のPhotopeaの方が断然良いってことになります。
Photopeaでかすみを除去をできるのか?
今回使用する写真は、前のPhotoshopを使ってかすみを除去するステップを紹介した記事でも使用したものです。
以下の写真の左が処理前の画像、右がPhotoshopで処理した画像です。果たしてPhotopeaでも同じ結果が得られるのでしょうか?
PhotoshopとPhotopeaの機能比較
ではPhotoshopとPhotopeaの機能比較スタートです。Photoshopで行った処理がPhotopeaでも同じことができたかどうかを5つのステップで確認していきました。
①.青みを取り除く
まずはステップ1。画像の青みをとります。Photoshopでは青みをとるためにトーンカーブを使用しました。
青みを弱めるため、Bのカーブと全体的に少し暗くするためにRGBのカーブを調整しています。

②.Camera rawフィルターでディテールを強調
ステップ②。PhotoshopにはCamera rawフィルターという色調補正機能をひとまとめにした機能があり、その中で画像のディテールを強調することができる機能(「テクスチャ」「かすみ除去」)があります。
③.レイヤーを重ねてさらにメリハリ強調
ステップ③はレイヤー機能を使います。元画像をコピーしてレイヤーモードをオーバーレイにして不透明度を調整して重ねます。

④.空を切り抜いて色調補正
ステップ④は空を選択して切り抜き、色調補正を行います。
Photoshopでは、選択にはマグネット選択ツールという境界をなぞると自動的に境界を選択してくれるツールを使いました。そして、色相、彩度を微調整しています。


⑤.ハイパスフィルタでエッジ強調
ステップ⑤として、Photoshopではハイパスフィルタでエッジ強調をしました。

機能比較のまとめと結果
Photoshopで行った処理をPhotopeaで同じことができるかどうかをまとめたのが以下の表です。
Photopeaでできなかった処理はCamera rawフィルターでの「テクスチャ」「かすみ除去」と、選択範囲のレイヤー化でした。
ただ、選択範囲のレイヤー化はできなくても大勢に影響はないので、実質はCamera rawフィルターでの「テクスチャ」「かすみ除去」のみがPhotopeaではできなかったということになります。
全く同じでなくても代替となる機能があれば良かったのですが残念ながら無さそうでした。
Photoshopで使用した機能 | Photopeaでの有無 | 備考 |
---|---|---|
トーンカーブBのみ調整 | ○ | |
トーンカーブRGB調整 | ○ | |
camera rawで「テクスチャ」「かすみ除去」 | × | 代わりとなる機能も無し |
レイヤー機能 | ○ | |
レイヤーモードの変更(オーバーレイ) | ○ | |
レイヤーの不透明度の調整 | ○ | |
選択範囲の作成 | ○ | |
マグネット選択ツール | ○ | マグネット投げ縄選択ツール |
選択範囲のレイヤー化 | × | |
彩度、色相の調整 | ○ | |
ハイパスフィルタ | ○ |
そして気になる処理の仕上がりはこちら。左が元画像、右がPhotopeaでの処理後の画像です。
■元画像(左)とPhotopea(右)の比較
いかがでしょうか?けっこういい感じにかすみが除去できていますね!
それでは続いて、Photoshopで処理した画像とPhotopeaの画像を比較してみましょう。左がPhotoshop、右がPhotopeaです。
■Photoshop(左)とPhotopea(右)の比較
元画像とPhotopeaを比較するとPhotopeaはいい感じに見えましたが、Photoshopと比較するとPhotopeaはディテールがぼんやりしています。
なぜかというと、これがPhotopeaには無かったCamera rawフィルターの「テクスチャ」と「かすみ除去」機能の効果です。
PhoshopのCamera rawフィルターの「テクスチャ」と「かすみ除去」機能は、画像を破綻させること無くディテールを強調することができます。
この機能によってPhotoshopの画像のほうがディテールが明瞭になりメリハリある画像に仕上がっているのです。
よって、結果は
Photopeaのデメリット
Photopeaのデメリットについても触れておきます。それはPhotopeaはよくかたまるという点。
今回の作業の間にもダンマリ状態に何度もおちいりました。そしてこんなメッセージが。

処理の遅延はネットワーク環境やPCのスペックにも依存するので一概には言えないところもあるのですが、Photoshopではサクサク動いていたのに比べるとちょっと残念な感じでした。
まとめ:Photopeaのマイナスポイントに目をつぶれるか
Photopeaについてまとめると以下の5つに集約できます。
1.Photopeaは無料。(Photoshopは最低月額980円)
2.Photopeaは、Photoshopなみの画像処理機能を備えている。
3.ただし、Camera rawフィルターの「テクスチャ」「かすみ除去」のような機能は無い。
4.なので、Photoshopのようにディテールを強調することができない。
5.Photopeaはかたまりやすい。
「Photoshopを使うべきか、Photopeaを使うべきか」という問いに対しては、「Photopeaのマイナスポイント(4と5)に目をつぶれるか否か」だと思います。
Photopeaは無料とは思えないほど機能が充実しています。インターフェースもPhotoshopに似ているので操作性は悪くありません。
ただ、ディテールを強調するといった細かい処理ができなかったり、かたまるといったマイナスポイントがあってそれが許容できるならPhotopeaはアリだと思います。
やっぱ気になるという方はPhotoshopを選択することをおすすめします。30日間の無料お試し期間がるので気になる方は使ってみてはいかがでしょう。
ちなみに、amazon等からでも購入できますが、上の公式HPからの方が圧倒的に安価です。