Photoshop CameraRawの押さえておくべき基本機能はこれ!

Photoshop CameraRawの押さえておくべき基本機能はこれ!

かすみの除去+100

ちわ。『んた』です。

Photoshopは多機能ですが、まだ操作に慣れていない人にとってはどの機能を使えば良いのかを迷ってしまいます。

初めのとっかかりとしては、写真のレタッチに関していうと、まずはCameraRawフィルターを使ってみるのが良いってのが僕の考えです。

それはなぜかというと、写真のレタッチに必要な機能がまとまっているから。

今回はCameraRawフィルターの基本的機能とその効果そして用途をご紹介したいと思います。

Camera Rawフィルターとは?

camera rawフィルター

Camera Rawフィルターとは、Photoshopのデフォルトでインストールされている、現像を目的としたプラグインです。

Rawと名の付く通り、Rawデータを扱うことができます。
というか、PhotoshopでRawデータを開こうとすると、Camera Rawフィルターが自動起動されます。

ちなみに、Rawデータとは、現像前のデータのことで、現像(例えばJPG)されるときに破棄される情報を持った生データのことです。

Rawデータを扱うメリットは、加工されていない豊富な情報をベースに現像作業ができるので、画像の劣化を(極力)防ぐことができます。

Rawデータについてはこちらでまとめています。

Camera Rawフィルターで何ができるの?

では、Camera Rawフィルターで何ができるのか?

今回は基礎編ということで、Camera Rawフィルターのなかで、比較的よく使用する以下の13の機能をピックアップしてご紹介したいと思います。

■Camera Rawフィルターの主な機能

 機能効果
1ホワイトバランス色温度を変えることで、写真全体の色調を調整
2露光量写真の明るさを調整
3コントラスト写真の明暗のメリハリを調整
4ハイライト主に明部の明るさを調整
5シャドウ主に暗部の明るさを調整
6白レベル主に明部の明るさを調整
7黒レベル主に暗部の明るさを調整
8テクスチャディテールのメリハリを調整
9明瞭度ディテールのメリハリを調整
10かすみの除去かすみを除去し、ディテールのメリハリを調整
11自然な彩度自然に見える範囲で鮮やかさを調整
12彩度鮮やかさを調整
13トーンカーブ明暗を調整

ホワイトバランス

まずはホワイトバランス。ホワイトバランスとは、本来白いものを白く見えるように色調を調整する機能のことです。

ホワイトバランスは色温度でコントロールします。
色温度とは、色を温度に紐付けて表現したもので、ザックリ言うと

色温度が高くなると寒色系、色温度が下がると暖色系の色調になります。

Camera Rawフィルターにはホワイトバランスのパラメータとして、「色温度」と「色かぶり」があります。

色温度

まずは色温度について。先ほどご説明した通り、色温度を上げると寒色系、下げると暖色系の色味に変化します。

以下の写真は色温度を次の5段階「-100」「-50」「±0」「+50」「+100」に変化させたものです。

■「色温度」を5段階「-100」「-50」「±0」「+50」「+100」に変化させた画像

  • ホワイトバランス 色温度-100
  • ホワイトバランス 色温度-50
  • オリジナル画像
    ホワイトバランス 色温度±0
  • ホワイトバランス 色温度+50
  • ホワイトバランス 色温度+100

-100から+100に変化させるに従って色調が寒色から暖色系に変化しているのが分かります。

「色温度」の用途は、

写真全体の色調を変化させたいとき

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色かぶり補正

続いて「色かぶり補正」。ホワイトバランスの主たるパラメータは「色温度」です。
「色かぶり補正」はその補助的役割と考えてよいと思います。

以下の5段階「-100」「-50」「±0」「+50」「+100」に変化させた画像を見て頂ければ分かりますが、「色温度」と似たような制御をします。

色温度との違いは、「色かぶり補正」は「B」または「G」成分のみを変化させます。

左上のヒストグラムをご覧あれ。色かぶり補正を「+100」にしたとき、RGBのうちBだけが変化しているのが分かります。

■「色かぶり補正」を5段階「-100」「-50」「±0」「+50」「+100」に変化させた画像

  • ホワイトバランス 色かぶり補正-100
  • ホワイトバランス 色かぶり補正-50
  • オリジナル画像
    ホワイトバランス 色かぶり補正±0
  • ホワイトバランス 色かぶり補正+50
  • ホワイトバランス 色かぶり補正+100

「色かぶり補正」の用途は、

B成分、またはG成分のみを変化させたいとき

露光量

「露光量」は明るさのことでです。「露光量」を上げると明るく、下げると暗くなります。

明るさの調整はもっとも基本的な機能です。後から登場しますが、明暗を細かくコントロールしたいなら、トーンカーブの方が向いています。

ちなみに、明暗差が大きい被写体を撮る場合、レタッチを前提にするなら、あえて少し暗めで撮ってあとで明るくするのが吉です。

オリジナル画像
オリジナル画像

上のオリジナル画像に対し、露光量を-100、+100に変化させたものがこちら。

■露光量:左=-100 右=+100 

「露光量」の用途は

画像の明暗を変化させたいとき

コントラスト

「コントラスト」は明暗や色調の差を強めたり弱めたりする機能です。こちらも明暗と並んでよく使います。

オリジナル画像
オリジナル画像

以下の写真の通り、「コントラスト」は明暗だけでなく色調も変化させます。
「コントラスト」-100ではグレー調ですが、+100だと明暗だけなく青みがかなり強調されています。

右上のヒストグラムを見て下さい。-100だと分布が中央に集中していますが、+100だと左右に広がっているのがわかります。
この広がりの幅が広いほどコントラストが高い画像と言えます。

■コントラスト:左=-100 右=+100 

「コントラスト」の用途は

明暗や色調の差を強めたり弱めたりしたいとき

ハイライト

「ハイライト」はあまり一般的ではないパラメータかもしれません。

先ほど紹介した「露光量」との違いは、「露光量」画像全体を明るくするのに対して「ハイライト」は画像の主に明るい領域の明暗をコントロールする機能です。

オリジナル画像
オリジナル画像

今回の画像はもともとハイライト部が明るめの画像なのであまり変化がありませんが、山小屋の玄関あたりのシャドー部の明暗は変化していないのが分かります。

■ハイライト:左=-100 右=+100 

「ハイライト」の用途は

暗い領域は変化させず、明るい領域のみ明暗を変化させたいとき

シャドウ

続いての「シャドウ」は「ハイライト」の逆です。暗い領域のみ明暗をコントロールできます。

オリジナル画像
オリジナル画像

下の画像で小屋の玄関の明暗が大きく変化しているのが分かります。

■シャドウ:左=-100 右=+100 

「シャドウ」の用途は

明るい領域は変化させず、暗い領域のみ明暗を変化させたいとき

白レベル

「白レベル」はちょっと分かり辛いです。

画像のデジタル値の最大値255に達すると色飽和と呼ばれ、画像の色情報が飛んだ状態になります。明るさ方向なら白飛びってやつです。

この状態は画像の劣化とみなされ色調補正では避けるべき調整です。

オリジナル画像
オリジナル画像

これまで紹介してきた機能では、極端に-100から+100まで振ってもそうそう色飛びは生じないよう制御されていますが、以下の写真の通り「白レベル」は容赦なく色飛びします。

なのでやり過ぎ厳禁のパラメータなのですが、例えば真夏の強い日差しを演出したいときなどに使えます。

■白レベル:左=-100 右=+100 

「白レベル」の用途は

白飛び覚悟で極端に明るくしたいとき

黒レベル

「黒レベル」は「白レベル」の逆です。黒つぶれをいとわずどんどん暗くしていきます。

オリジナル画像
オリジナル画像

-100では玄関のシャドー部が完全に黒つぶれしているのが分かります。「白レベル」と同じく、色飽和してしまうのでヒストグラムをチェックしながら慎重に使いましょう。

あえて振り切ってシルエットを強調した写真にしたいときに使えたりします。

■黒レベル:左=-100 右=+100 

「黒レベル」の用途は

黒つぶれ覚悟で極端に明るくしたいとき

テクスチャ

これからご紹介する「テクスチャ」と「明瞭度」「かすみの除去」は、Photoshopの核心的な機能だと個人的には思っています。

Photoshopに似たソフトでPaintshopというソフトがあって、これにも同様の機能がありますがその仕上がりのクオリティはPhotoshopの方が高いです。

そしてCapture NX-Dにも同様の機能がありますが、やはりPhotoshopの方が○です。

「テクスチャ」「明瞭度」「かすみの除去」の違いを言葉でうまく説明するのは難しいのですが、

いずれも局所的なコントラストを制御してディテールを強調できる機能と言えます。

違いは、「テクスチャ」がもっとも局所的に細かくコントラストを制御し、「明瞭度」が中間、「かすみの除去」が大きくコントラストを変化させています。

うん。分かり辛い。すみません。実際に以下の画像で確認して下さい。

オリジナル画像
オリジナル画像

まずは「テクスチャ」を-100から+100まで振った画像。局所的にコントラストを制御しているという意味が伝わりますでしょうか?

■テクスチャ:左=-100 右=+100 

「テクスチャ」の用途は

細かいディテールを強調したいとき

明瞭度

続いての「明瞭度」は先ほどの「テクスチャ」と似たような制御をします。

が、「明瞭度」の方が変化量が大きくディテールを変化させます。

オリジナル画像
オリジナル画像

「明瞭度」を-100から+100まで振ると、全体的にコントラストが強調されてるのは分かりますが、「テクスチャ」に比べて荒い制御だというのが感じて頂けるかと。(頂けますよね?)

■明瞭度:左=-100 右=+100 

「明瞭度」の用途は

ディテールを強調したいとき

かすみの除去

最後の「かすみの除去」。局所的コントラストを強調するという意味では「テクスチャ」「明瞭度」と似ていますが、一番のポイントは、その名の通りかすみを除去するための機能です。

かすみとは遠くの山が青白くかすんでいる状況のことで、このかすみを取ることができる機能が「かすみの除去」です。

オリジナル画像
オリジナル画像

「かすみの除去」を+100にすると、コントラストが強調されたような画像に仕上がります。
今回の画像はあまりかすんでいないのでその効果のほどは分かり辛いですが、ハマると凄いです。

ただ、かすみを除去する以外の用途でも活躍できる機能なので僕は重宝しています。

■かすみの除去:左=-100 右=+100 

「かすみの除去」の用途は

かすみを除去したいとき。ディテールを強調したいとき

自然な彩度

続いての「自然な彩度」は彩度をコントロールするパラメータですが、頭に「自然な」とついてます。

これは自然に見える範囲で彩度をコントロールできるという意味です。
単純な「彩度」は画像全体を一様に彩度を変化させますが、「自然な彩度」はオリジナル画像の色調を考慮して調整の重みを変えていると思われます。

僕のイメージでは、「絶景」と謳う写真集にありがちな、やたらと彩度を上げて色飽和を起こしているような状態になり辛いようにしてくれる感じ。

オリジナル画像
オリジナル画像

-100から+100まで振った画像が以下。次の「彩度」と比較しても今回のサンプル画像ではあまり違いが分かりづらいかもです。

■自然な彩度:左=-100 右=+100 

「自然な彩度」の用途は

画像として不自然にならないよう彩度を調整したいとき

彩度

「彩度」は単純に彩度をコントロールします。

オリジナル画像
オリジナル画像

「自然な彩度」と比べると-100から+100まで変化させたときの変化量が小さいですね。このあたりはよく分かりません。(すみません・・・)

ただ、レタッチで使用する分には「自然な彩度」を使った方が無難かと思います。

■彩度:左=-100 右=+100 

「彩度」の用途は

彩度を調整したいとき

トーンカーブ

「トーンカーブ」は明暗を調整できるパラメータです。「露光量」との違いは、「トーンカーブ」の方がより細かく明暗を制御できます。

「明瞭度」は画像全体を一様に明暗を変化させますが、「トーンカーブ」はシャドー部はより暗く、中間調はそのまま、ハイライト部はさらに明るく、といった制御が可能です。

このような調整をすることでコントラストも強調できます。

レタッチが上達したいならトーンカーブの使い方をマスターすべしというのが僕の考えです。(マスターできてません。勉強中です・・・)

オリジナル画像
オリジナル画像

Camera Rawフィルターでは二つの方法でトーンカーブをコントロールできます。

一つはパラメトリック。これはスライダーバーで調整する方法ですが、純粋な意味でのトーンカーブの調整は「ポイント」を使う方法になります。

右上がりの直線の任意の箇所をプロットし、上下させることでその位置に対応するデジタル値をもつ領域の明暗を調整することができます。

■彩度:左=パラメトリック 右=ポイント 

「トーンカーブ」の用途は

明暗を細かくコントロールしたいとき

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