Capture NX-DでRAW(NEF)現像するのだ

Capture NX-DでRAW(NEF)現像するのだ

RAW現像

Capture NX-DではRAW(ニコンではNEF)データも扱うこともできます。画像データとしてよく扱われるjpgは、すでに色味が出来上がった状態の画像ですが、RAWは色味がまた決定されていない状態のデータです。

撮影時の膨大なデータを、削除圧縮して作られたのがjpgですが、RAWではそれらのデータが保持されています。よってその分データ量は大きくなりますが、加工するにはjpgに比べて加工シロが多くあるので何かと有利です。

少しでも高品質な写真に仕上げたいと思うならRAWデータの撮影と加工は必須と言えるでしょう。今回はCapture NX-Dで行うRAW現像のお話です。RAWでの現像はカメラを扱う者として知っておくべき基礎知識ですので、「ろう??」てな方は是非ご参考に。

RAWデータの容量

冒頭でも述べましたが、RAWの方がデータ量が豊富なので調整シロが多くあります。実際どの程度のデータサイズがあるのでしょうか。

ニコンD750を例にすると、RAWデータのビットレートは12ビットまたは14ビットを選択できます。D750は2432万画素なので、2432万画素✕14ビット÷8は4256万バイト。約42.6メガバイトとなります。対してjpgは8ビットなので約24.3メガバイト。

よって、データの器としては、RAWの方がjpgよりも約1.75倍大きいと言うことになります。では次に実測してみます。僕が撮った300枚の写真について、RAWとjpgの平均データ容量を比較してみました。

撮影時の画質モードは「RAW+FINE」、画質サイズは「L」です。

■300枚の平均データ容量
RAWデータ:27.97 Mバイト
jpgデータ:13.16 Mバイト

以上より、実質はRAWの方がjpgよりも倍のデータ量を持っています。これが冒頭で述べた調整シロに相当します。

なので、画像の加工はrawデータで行うのが画質的にも吉と言えます。

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Catpre NX-Dで使えるRAW編集機能

capture nxdではrawデータか否かで使える機能が違います。RAWデータのみで扱える主立った機能はこちら。

  • 露出補正
  • ピクチャーコントロール
  • ホワイトバランス
  • 色温度

RAWデータとjpgデータとで扱える機能一覧はこちらにも記載しています。

露出補正

RAWデータで扱える機能の特徴として、カメラの撮影時に設定したパラメータを再調整できる類いのものが多いです。露出補正もその一つ。撮影時に決めた露出設定を変更することができます。

画面左のメニュー画面より、エディットの中の上から2つめのアイコンを選択すると、パラメータが表示されます。
露出補正
Capture NX-Dでは、露出設定を0.01単位で調整することができるので、ほんの少し暗くなってしまった画像を、撮影時に露出を設定する間隔で再調整できるので便利ですが、過度な露出の変更には限界はありますので過信は禁物です。

アクティブD-ライティング

露出補正と合わせて調整ができるアクティブD-ライティングも撮影時に設定することができます。アクティブD-ライティングとは、ダイナミックレンジを拡張するニコン独自の機能です。

機能を一言で言うと「シャドー部を明るくしつつ、画像全体も明るくする」です。カメラ側では、「しない」「弱め」「標準」「強め」「より強め」の5つを設定できるのに加え、Capture NX-Dではさらに強い「より強め2」を選択することができます。
アクティブD-ライティング選択

アクティブD-ライティングの「しない」と「より強め2」の効果の程の違いは以下の通り。左の写真(before)が「しない」、右の写真(after)が「より強め2」です。写真によって一概には言えませんが、「より強め2」は何だか過剰な気がしますね。

ピクチャーコントロール

ピクチャーコントロールもカメラ側で設定できます。ピクチャーコントロールとは画質というより画作り関するテイストと言った方が良いかもしれません。シーンに合わせて「スタンダード」「ニュートラル」「モノクローム」「ビビット」「ポートレート」「風景」「フラット」の7つから選択できます。

これら7つのテイストに対し、「輪郭強調」「明瞭度」「コントラスト」「明るさ」「色の濃さ(彩度)」「色合い(色相)」といった画質的パラメータを調整することができます。

7つのピクチャーコントロールに関して、RAW現像を前提とするなら撮影時の設定にこだわりすぎなくても良いかもしれませんが、「修正はできない」という背水の陣で撮影に臨むことがスキルアップにつながることも事実です。うまいことやって下さい。

「明瞭度」はなかなか使える

ピクチャーコントロールの中の明瞭度なるなかなか使えるパラメータについてご紹介しておきます。明瞭度を変えると、局所的にコントラストを変えることができます。一般的なコントラストとは、画像全体に対してある閾値を設けて、明るさであれば閾値より明るい画素はより明るく、閾値以下の画素はより暗くする処理をします。

なので、シャドー部とハイライト部にはっきり別れるような画像に対してコントラストを強めると、白とび、黒つぶれが酷くなってしまいます。対して明瞭度は局所的にそれを行うので、シャドー部、ハイライト部それぞれでコントラストが強調されるため、トーンジャンプが生じず画像のメリハリをつけることができます。
明瞭度

明瞭度とコントラストの違いを比較してみます。写真左(before)がコントラストを調整、写真右(after)が明瞭度を調整した画像です。コントラストを調整した画像に比べ、建物や木々のシャドー部は明るくなり再現性が向上しつつ、雲の陰影は強調されてメリハリが増しているのが分かります。

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ホワイトバランス・色温度

まずはホワイトバランス。ホワイトバランスとは写真全体の色調を整える機能のことです。具体的には、色温度なるパラメータを調整します。この機能が使えないjpgデータだと、色相や彩度、明度といったパラメータを調整せねばならずこれがなかなか面倒です。

ホワイトバランスおよび色温度の調整の仕方については、こちらに詳しくまとめていますの今回の記事では割愛します。是非ごらん下さいませ。

参考
Caputre NX-Dについて書かれた本はあまりないのですが、基本的な操作はこちらに参考になります。ただ、カラーコントロールポイントに関しては未掲載です。

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