Capture NX-Dで青空や木々を鮮やかにするために「彩度」を調整してもうまくいかない理由と対処

Capture NX-Dで青空や木々を鮮やかにするために「彩度」を調整してもうまくいかない理由と対処

カラーコントロールポイント

今回もニコンCapture NX-Dについて。青空や木々を鮮やかにするために調整するパラメータとしてまっさきに思いつくのは「彩度」です。というか鮮やかにするなら、「彩度」以外ありえないとすら思えます。

一般的には「彩度」の調整で間違いありませんが、場合によっては「彩度」ではうまくいかない場合があります。今回は、なぜ「彩度」の調整ではうまくいかないのか、その場合どうすれば良いのかについて解説したいと思います。

「彩度」と「RGB」

先に結論を言ってしまいますと、彩度でうまくいかない場合は「RGB」を使います。

まず「彩度」とはその名の通り、色の鮮やかさのことです。このパラメータ値を上げれば色は鮮やかになります。一般的に色を鮮やかにする場合はこちらを使用するかと思います。

対して「RGB」は、「R」「G」「B」それぞれの値をコントロールできます。値を上げればその色を強調することができるため、「B」を上げれば青を強調することができます。

実際にやってみましょう。今回使用するのは以下の富士山の写真です。これに、「彩度」を上げたものと、「RGB」の「B」を上げたものを比較してみます。

サンプル元画像
サンプル元画像

今回はカラーコントロールポイントを使って空の任意の箇所にプロットし、「彩度」と「B」を変化させてみました。

カラーコントロールポイント
カラーコントロールポイント

「彩度」と「B」をそれぞれ+20上げた画像の比較が以下。画像左が「彩度」をUP、右が「B」をUPです。

■「彩度」と「B」をそれぞれ+20UP

以上の結果から、今回の場合「彩度」の調整で良好な結果が得られました。また、「B」でもその程度の差はあれど、空の青さを強調できました。

「彩度」と「RGB」の違い

「彩度」と「RGB」の違い。それは「色相」を考慮するか否かです。「彩度」を調整した場合、元の色味の「色相」は維持されますが、「RGB」を調整した場合は「色相」の維持を考慮しません。

「彩度」とは元々もつ色味を強調しますが、「RGB」(今回の場合はB)は元々の色味は関係なくRGBいずれかの色を強調します。今回は空の青色に対して、「B」を調整したので似た色味なので色相が変わらないように見えているだけです。(厳密には色相ズレてます)

よって、今回のような場合、色相を考慮しない「B」を調整するよりも、「彩度」を調整する方が色のバランスを崩さないため吉と言えます。

当たり前っちゃあ当たり前の話です。なぜ、当たり前の話をしたかと言うと、ここからが本題。場合によっては「彩度」の調整ではうまくいかない場合があります。

例えば、この富士山の画像の中腹の森林の辺りの緑を強調したい場合、「彩度」と「RGB」のどちらを使用すべきでしょうか?
森林の緑を強調したい

同じくカラーコントロールポイントで森林部をプロットし、結果を分かりやすくするために彩度を+40まで上げてみます。

彩度を+40
彩度を+40

■元画像と「彩度」を+40した画像の比較(画像左が元、右が「彩度」+40)


いかがでしょうか?木々の緑を強調したかったのに、彩度を上げると森林部がより青っぽくなってしまいました。何故かというと、「彩度」は元画像の色相を維持するからです。対象が木々なので何となく緑っぽい色というイメージがありますが、該当箇所は青かぶりしていてどちらかというと青みが強いです。

カラーコントロールポイントをプロットした箇所は「R=65」「G=82」「B=113」で明らかにBが優勢でした。よって、元々、青っぽい色味の「彩度」を強調することで、さらに青っぽくなってしまったという訳です。

なので、この場合、緑を強調するなら「彩度」は使えず「RGB」を調整することになります。方法としては、青を弱める(Bを下げる)か、緑を強める(Gを上げる)かです。

■元画像とBを-15下げた画像の比較(画像左が元、右が「B」-15)

■元画像とGを+15上げた画像の比較(画像左が元、右が「G」+15)

いかがでしょうか?程度の差はあれど、緑が強調された意図した画像になりました。

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まとめ

まとめです。色を鮮やかに強調するには「彩度」を調整するのが一般的ですが、元々の色味が色かぶり等で色調が変化していると、彩度を上げても意図した色味になりません。その場合は、「RGB」を調整するのが良いです。

なお、仮に画像全体が明らかに色かぶりしているようなら、まずはホワイトバランスを調整して色かぶりを補正する必要があります。ホワイトバランスについてはこちら。

参考

Capture NX-Dについて書かれた本はあまりないのですが、基本的な操作はこちらに参考になります。

 

もっと細かく色調をコントロールしたい場合

今回は「彩度」または「RBG」をカラーコントロールポイントを併用しながら調整しました。

カラーコントロールポイントを使ったことがある方はご存じかと思いますが、感覚的でとても便利な反面、もう少し厳密に領域指定をして処理をしたい場合にはあまり向いていません。

どうしても領域指定して処理をしたい場合は、その機能をもつPhotoshopをおすすめします。

Photoshopは領域指定だけで無く、レイヤーやフィルター機能、ディテールの強調処理など、Capture NX-Dよりも使える機能は格段に多く、表現できることが飛躍的に広がります。

こちらのページでCapture NX-Dではできず、Photoshopでできることを紹介しています。参考にしてみて下さい。

Photoshopは月額980円かかりますが、Lightroomも使えてお得です。試しに使ってみてはいかがでしょうか。

ちなみに、amazon等からでも購入できますが、上の公式HPからの方が圧倒的に安価です。

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