被写界深度(ボケ量)をセンサーサイズ別で計算できるツール

被写界深度(ボケ量)をセンサーサイズ別で計算できるツール

被写界深度計算

前の記事である、フルサイズの方がボケやすい!?イメージセンサーサイズと被写界深度(ボケ)の関係性。の続きです。

今回はイメージセンサーサイズと被写界深度(ボケ)の関係性がひと目で分かるツールを作成しましたのでその紹介をしたいと思います。ある画角を得るためのセンサーサイズごとの焦点距離を求め、そこからF値と被写体距離を設定して被写界深度を求める、という流れです。

画角から焦点距離を算出

画角は以下の計算式で求められます。

$$画角 = 2 ✕ atan(\frac{イメージセンサーサイズ}{2 ✕ 焦点距離 })$$

上記の計算式を焦点距離を求めるように変形します。

$$焦点距離 = \frac{イメージセンサーサイズ} { 2 ✕ tan(\frac{π ✕ 画角 } {360})}$$

上記の式から、画角およびイメージセンサーごとの焦点距離を求めます。それを表形式にまとめてみました。一番左の列が画角で、2~5列目がイメージセンサごとの焦点距離になります。センサーサイズが小さい方が指定の画角を得るための焦点距離が短いことが分かります。

<画角に対するイメージセンサーごとの焦点距離>

画角(度)フルサイズ(mm)APS-C(mm)フォーサーズ(mm)1/3型(mm)
3800520384107
450032524067
540026019253
730019514440
102001309627
111801178724
15140916719
17120785816
20100654813
2390594312
2580523811
297046349
336039298
405033247
484026195
543523175
623020144
652818134
742416123
842013103
90181292
97161082
10414972
11312862
12210751

上記の表から、指定の画角を得るための各イメージセンサーの焦点距離が分かりますので、ここから被写界深度を求める計算式に指定の画角およびそのときの焦点距離を代入すれば、イメージセンサーごとのボケやすさを比較することができます。

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イメージセンサーごとの被写界深度を計算

これまでの総まとめとしてセンサーサイズごとに被写界深度を計算するツールを作成しました。F値と被写体距離を入力すると、フルサイズ換算時の焦点距離(画角)に対する各センサーサイズの被写界深度が計算できます。計算結果にNaNと表示された場合は被写界深度は無限であることを示します。

焦点距離を設定し、そこからf値、被写体の距離の違いによる被写界深度を求める計算式は以下。

画角を揃えたらイメージセンサーサイズが大きい方がボケやすい。

計算ツールより、画角を揃えたたらイメージセンサーサイズが大きい方が被写界深度が狭い、つまりボケやすいことがわかります。ボケを多用する写真を撮りたいなら、35mmのイメージセンサーを搭載したフルサイズ機を用いるのがベターでしょう。

逆に、全体にピントが合ったパンフォーカスの写真を撮る場合は、センサーサイズが小さい方が有利です。ピントの合いやすさはAPS-C < フォーサーズ < 1/3型となります。1/3型であればボケとは無縁のパンフォーカスな写真が撮れますが、画質的には不利なので注意が必要です。

また、イメージセンサーによって画角も変わります。センサーサイズが小さい方が望遠に強くなるため、ボケを求めず望遠ぎみの写真を撮りたいなら、フルサイズよりもフォーサーズを選択するのも一手です。

ざっくり言うならイメージセンサーサイズが大きい方が画質は良いですが、サイズの大小による画質差がどこまで見分けられるかは微妙です。

それに比べると、画角やボケの大小は見分け易いため、その点を重視してあえて小さいセンサーサイズのカメラを使用するのもアリだと思います。画質至上主義に陥らず、総合的に考えてカメラを選びましょう。

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