ペイントショップでHDR。ローカルトーンマッピングを使った作例。

ペイントショップでHDR。ローカルトーンマッピングを使った作例。

今回はペイントショップのローカルトーンマッピングのご紹介です。ペイントショップでHDR画像を作るにはいくつかの方法がありますが、ローカルトーンマッピングもその一つです。

ちなみにHDRとはハイダイナミックレンジの略で、ダイナミックレンジとは真っ白から真っ黒までの領域の幅のことでこれが広い(広げる)ことをハイダイナミックレンジと呼びます。

ダイナミックレンジの詳しい解説はこちら。

Capture NX-Dを用いたダイナミックレンジ風画像の作成方法はこちら。

ローカルトーンマッピングとは?

ローカルトーンマッピングとは、局所的にコントラストを調整して画像全体としてのダイナミックレンジを拡張する技術のことです。露出を変えた複数の画像を合成する正規?の手法ではなく、一枚の画像からダイナミックレンジを拡張できるのがこの技術の特徴です。

ペイントショップではこの機能が標準搭載されています。ではさっそく使ってみましょう。

今回サンプルとして使用するのはこちら。大キレットとその先にそびえる槍ヶ岳。夕日を浴びた大キレットの岩稜とその陰のコントラストが良い感じの写真です。
大キレットと槍ヶ岳

スポンサーリンク

ローカルトーンマッピングの使い方

ペイントショップを開き、「調整」→「明るさとコントラスト」→「ローカルトーンマッピング」を選択します。

ローカルトーンマッピング

ローカルトーンマッピングを選択すると、以下のようなパラメータウインドウが表示されます。

ローカルトーンマッピングパラメータ

パラメータは二つ。「強度」と「ブロックサイズ」です。

  • 強度・・・局所的なコントラストの強さを示していて、強度を上げると、より明暗がはっきりした画像になります。
  • ブロックサイズ・・・処理結果から推測すると、ブロックサイズを大きくした方が、局所的エリアがより小さくなっているような感じです。

言葉より処理画像を見てもらった方がイメージし易いかと思います。まずは「強度」のみを0から10ずつ100まで上げていった画像がこちら。

■強度を0から10ずつ100まで上昇(ブロックサイズは一定)

強度のみ変化
強度の値を高くするにつれて、コントラストが強くなっているのが分かります。ただ、一般的なコントラストの挙動とは異なります。稜線のシャドー部を注目して下さい。

通常のコントラストであればシャドー部全体がさらに暗くなりますが、ローカルトーンマッピングでは、シャドー部全体のうち、比較的明るいところの明るさを強調しています。

なので、ただのコントラストでは黒つぶれしてしまうところをローカルトーンマッピングでは階調を復元することができるのです。

次に、強度は最大の100にした状態で、ブロックサイズを段階的に上げていってみます。ブロックサイズは最小が8、最大が50ですので、8、20、30、40、50と段階的に変化させてみました。

■ブロックサイズを8から段階的に50まで上昇(強度は100で固定)

ブロックサイズ上昇(強度100)

いかがでしょうか?「強度」に比べるとその効果を言葉で表すのが難しいですが、ブロックサイズが大きい方がより細かくコントラストを変化させているように思います。

一見黒つぶれしているような画像に適用することで、シャドー部のディテールが復元・強調され、結果的にダイナミックレンジを拡張したような効果も得ることができます。強度を0から10ずつ100まで上昇させたgif画像を見れば、HDR的な変化をしているのが分かります。

ローカルトーンマッピングの使い方は以上です。「強度」と「ブロックサイズ」を決めるだけ。簡単ですね^^

ローカルトーンマッピングを用いた作例

■Case1


右手の山肌のみ領域してローカルトーンマッピングを付加しています。そしてCapture NX-Dのカラーコントロールポイントの「暖色系調整」で夕焼けを強調してみました。仕上げに岩稜のエッジを強調するためにペイントショップのハイパスフィルタを適用しています。

■Case2


こちらは後立山連峰の帰不キレットあたり。雲海と厳つい岩稜が見事だったので撮影したのですが、岩稜が暗く潰れがちになってしまいました。

この写真も雲海と空はマスクして岩稜部のみにローカルトーンマッピングを適用しています。エッジ強調はCase1と同じくハイパスフィルタを使っていますが、雲海のエッジはこれ以上強調したくなかったのでマスクして適用外にしています。

ローカルトーンマッピングを使った他の作例はこちら。

まとめ

今回のまとめです。ローカルトーンマッピングは・・・

  • 局所的にコントラストを調整する機能
  • 「強度」と「ブロックサイズ」の2つのパラメータがあり、強度はコントラストの強さ、ブロックサイズは(たぶん)局所エリアのサイズを示す。
  • 黒つぶれしたように見えるところもコントラストを強めてディテールを復元できるので、HDR的な効果もある。
PaintShop Pro 2019

PaintShop Pro 2019

8,585円(10/15 08:07時点)
Amazonの情報を掲載しています

※ペイントショップはCorelの公式HPから購入した方が安い場合がありますのでHPもチェックしてみて下さいな。

写真加工・作例カテゴリの最新記事