山にも色々ありまして、登って良い山、眺めて良い山。そして走って良い山。そうトレランです。関西ではトレランに向いている山がたくさんあります。
今回は関西の中でもメジャーかつ過酷な三大トレランコースについて、詳細なルートガイドではなく、難易度にスポットを当ててご紹介したいと思います。
関西三大トレランコースとは
ご紹介する関西三大トレランコースとは、「六甲山全山縦走」「ダイヤモンドトレイル」「京都一周トレイル」です。あ、ちなみにこれらを関西三大トレランコースと呼んだのは僕の独断であり一般的ではありません。悪しからず。
ですが、何の根拠もない訳ではありません。関西を代表する都市である大阪、京都、神戸にあり、メジャーかつ登山道が整備されていて、そして何より過酷であるという特徴を備えています。
これら三大トレイルの場所とルートを地図に図示してみました。いずれも数十キロに渡るロングトレイルです。こうして見ると、大阪を中心としてほぼ等距離にありますね。
六甲山全山縦走

まずは六甲山全山縦走です。神戸の港に沿って東西にそびえる六甲山地をズドンと貫くコース。
このコースのクライマックスは何といっても六甲山です。スタートからアップダウンを繰り返しながら高度を上げ、摩耶山を経て六甲山最高峰の931mまで登り、一気に下ります。

以下、コースデータです。ルート定数は65.3。ちなみに六甲山全山縦走と同等のルート定数を持つ山は上高地から登る奥穂高岳の64.8。上高地からの奥穂は普通、2泊3日を要します。危険度は奥穂に比べて低いとは言え、これを1日で走破するのは過酷です。
ゴール地点:阪急 宝塚駅
水平距離:42.67km
累積登り標高差:2431m
累積下り標高差:2417m
総歩行時間:15時間
ルート定数:65.3
ルート定数や山のグレーディングに関してはこちら。
六甲山全山縦走コースが掲載されている地図
ダイヤモンドトレイル

トレイル感がまるでない写真ですみません・・・。続いて大阪と奈良の県境を東西に走るダイヤモンドトレイル。3つのコースの中で最もトレイル感が強いコースと思われます。ピーク的には金剛山が最高峰ですが、その前に二上山、葛城山、後に岩湧山と難所が控えています。

ルート定数は84.8で六甲縦走より20ポイントも高くなりました。水平距離はあまり変わりませんが、アップダウンが多いことで累積標高差が高くなっています。
同等のルート定数の山は、上高地から北穂高から大キレットを経て槍ヶ岳、そして上高地に下るデンジャラスダイナミックなコースでルート定数は86です。
ゴール地点:満願寺
水平距離:45.34km
累積登り標高差:3331m
累積下り標高差:3092m
総歩行時間:20時間10分
ルート定数:84.8
ダイヤモンドトレイルが掲載されている地図
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京都一周トレイル

ラストは京都一周トレイル。京都市内を囲む山々をぐるりと走破する超長距離コースです。このコースは市街地を縫って走るのでエスケープし易いという意味では走りやすいですが、とにかく長い。

ルート定数は95で三大トレランコースの中で最も高い数値でした。新穂高温泉から槍ヶ岳、大キレットを経て奥穂高、そして新穂高温泉に戻るルートのルート定数が93でほぼ同等です。
京都一周トレイルの最高峰は比叡山の800m強で低いですが、距離と小刻みなアップダウンが多いためにルート定数は大きくなっています。
ゴール地点:阪急 上桂駅
水平距離:67.12km
累積登り標高差:3633m
累積下り標高差:3632m
総歩行時間:20時間10分
ルート定数:95.6
京都一周トレイルが掲載されている地図
3コースの比較
3コースを比較してみました。ルート定数的に最もキツいのは京都一周トレイルでした。いずれのコースも体力と気力が求められる難コースです。脚に自信ありの方は是非トライしてみて下さい。

コース名称 | 水平距離 (km) | 累積登り 標高差(m) | 累積下り 標高差(m) | 総歩行時間 | ルート定数 |
---|---|---|---|---|---|
六甲山全山縦走 | 42.67 | 2431 | 2417 | 15時間 | 65.3 |
ダイヤモンドトレイル | 45.34 | 3331 | 3092 | 20時間10分 | 84.8 |
京都一周トレイル | 67.12 | 3633 | 3632 | 29時間40分 | 95.6 |
高山の長距離縦走ルートのルート定数はこちら。
日本アルプスの急坂のルート定数はこちら。