今回は知っておくと役に立つかもしれない登山に関するトリビアをご紹介です。中にはトリビアとは言いがたいものもありますが・・・。
標高と気温と体感温度
標高が高くなるに従って気温が下がります。標高が100m上がるとおよそ気温は0.6度低下します。また、風速1m上がるに従って体感温度は1度低下します。なので海抜0mで気温30度の場合、標高3000mでは18度。風速10mの風が吹くと8度。冬です。
さらにこれで雨にでも濡れようものなら低体温症になる恐れもあります。これが真夏の登山でもレインウェアや防寒着がいる理由です。温度低下は諸条件によって代わりますが、ざっくり目安として覚えおくと良いです。
標高と沸点
標高が高くなるに従って気圧が下がります。標高が1000m上がると沸点はおよそ3度下がります。富士山山頂で湯を沸かすと90度弱で沸騰することになります。
山で食べるご飯は美味しいと言いますが、ご飯そのもののは下界の方が美味しいと思われます。
花摘み、雉撃ち
ひと昔(ふた昔?)前の山屋さんは女性は花摘み、男は雉撃ちと言う言葉を使っていました。花摘み、雉撃ちとはそのスタイルが用を足しているのに似ていることから、そのように呼ばれようになりました。
山で淑女が「お花摘みに行ってこようかしら。オホホホホ。」と言ったら、「どんな花?!俺も行くー!」などと言ってはいけないのです。
登山の基本
登山者と下山者が狭い道ですれ違うときは登り優先が基本です。ルールを守るのは大事ですが、激坂をヒーヒー言いながら登っているときに、遥か上の方から「どうぞ」と爽やかに道を譲られると絶望感で満たされてしまうので困ったものです。
世界一の山
世界一高い山はエベレストですが、世界一遭難者が多い山は谷川岳だそうです。簡単に登れることは必ずしも遭難しないことを意味しません。油断禁物。山を舐めるな。
テント場とキャンプ場
テント場とキャンプ場は違います。登山者がキャンプ場でテント泊するときは要注意です。キャンプ場での夜は登山者にとって疲労の癒やしの場であり明日の行動に備える場ですが、キャンパーにとっては夜こそがメインディッシュです。
登山者が早寝してることなど知ったことではありません。全身全霊をかけてNightをEnjoyするのです。夜騒ぐのは山では非常識ですが、そこがキャンプ場ならば異国に来たと思ってあきらめましょう。
できることは耳栓を持参するくらいです。
仮説
「山好きにゴルフ好きはいない。」
富士山から富士山は見えない
富士山を眺めて富士山に登りたいと思って登ると、富士山は見えません。富士山を眺めたいのか、富士山からの眺めが見たいのか。眺めて良い山が必ずしも登って良い山ではありません。逆もまたしかり。